羽川豊プロに見たプロの凄さ 2010年4月28日水曜日 17:34


 先日久々にあの羽川豊プロとラウンドをしました。羽川プロは、最近は全米オープンや全英オープンなどメジャートーナメントの解説などで、その歯切れのいいトークに人気が集まっていますね。テレビを見ていてもその場面の的確な指摘がなんとも小気味いい解説でわかりやすいです。先日の男子のつるやオープンでもラウンドレポーターをやっていました。ピンチの時のプロの心境など、さすがにプロならではの解説が面白かったですね。
 先日はある仕事の打ち上げ会でその主催者の担当者と一緒にラウンドしたのですが、ラウンド中のアドバイスが的確でした。アドレスをした瞬間、そのアドレスでは、右ラフだよ、とか、打ち終わった瞬間、今のミスは、フォロースルーが中途半端、などパッパと指摘してくれます。このワンポイントが、見事に当たるんです。一緒に行った担当者も、ワンポイントの指摘で、まるで「別人28号」のような変身ぶり。30ヤード以上も飛んで、しかもいつもふにゃふにゃのスライスボールなのに、なぜかストレートの強いボールになっていました。本人もびっくり。
 しかし彼は前回も同じように別人のようなショットになったかと思ったら、次にプロと一緒じゃない時は、すぐ元に戻っていました。羽川プロと一緒にいるだけで、こんなにショットが変わるんですね。これもプロの凄さなのでしょうか?まるでオズの魔法使いのような魔法にかかったみたいです。
 かくゆう私も、左にひっかけてばかりのチーピンが出始めていた最近のゴルフですが、1番ホールで、あるワンポイントを指摘され、その日まったくチーピンが出ませんでした。
 さすがに1981年日本オープンの覇者、1982年のマスターズ15位、などの世界のレフティーですね。これだけプロは凄い、ということをまざまざと見せつけられ1日でした。

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偉大なプレーヤーの名言レッスンコーナー その3  17:14

その3『ゴルファーの練習方法は4種類ある。』
    バーナード・ダーウィン(1876~1961)
 バーナード・ダーウィンさんは、ゴルフの発祥の地英国を代表するゴルフ記者、そして作家でもあります。
またあの進化論のチャールズ・ダーウィンのお孫さんにあたる人なのですね。また英国でも最高のエッセイストベスト5にも選ばれているすごい人なんです。こういう方の言葉ですから、非常に説得力があるんですね。
ゴルフをこれから始める人や始めたばかりの人には、是非知ってもらいたい名言です。
 練習方法には、①みやみに練習する者、②賢明な練習をする者、③何も考えず愚かな練習をする者、④全然練習しない者、の4つです。 
 進化論風に言えば、④も人が、②に移る人は珍しく、むしろ③になる人が多いそうです。最悪は③、と①の人。愚かな練習をむやみに練習すれば、下手がそのままどんどん下手になっていく、下手になる度合いが比例していくというんですね。この名言から導き出される教訓は、一番最初に正しい基本を身につけ、②に進化していくことなんですね。
 遅まきながら、始めて久しい方も始めたばかりのつもりになって、再スタートしてもいいですね。でも下手でも楽しいのがゴルフ、ということも忘れずに!大丈夫ですよ、ゴルフ場に行ってしまえば何回打っても楽しいですよね。

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ボギー三平のレッスンコーナーがスタートします。その1 その2 2010年4月23日金曜日 10:52


 さーあて、マスターズも終わり、国内のプロツアーもはじまりました。いよいよ読者の皆さんの本格的ゴルフシーズンとなってきましたね。フェアウエイに芝の色もかなり濃い緑となってきましたし、周囲の木々も新緑の若葉をつけ始めました。ゴルフコースが我々を呼んでいますね。
 そんな皆さんに、これから過去の偉大なプレーヤーが残したゴルフに関する言葉を紹介したいと思います。その中には、皆さんのスイングの技術にとっても役に立つ言葉が満載なのです。題して「偉大なプレーヤーの名言ワンポイントレッスン」。

「偉大なプレーヤーの名言ワンポイントレッスン」その1 その2

その1『ゴルフスタイルは、ゴルフを始めた最初の1週間で作られるものだ』
    ハリー・バードン(1870~1937)

 ハリー・バードンと全英オープン6回優勝、全米オープン1回優勝という輝かしい戦績の英国人。現在世界中のゴルファーがプレー中のグリップ、オーバーラッピンググリップの考案者でもある。そのハリーの言葉だから重みがあります。
 この言葉は、ゴルフを始めるにあたっての心構えとでも言いますか、上達を早めるためのアドバイスですね。つまりゴルフは最初が肝心ですよ、ということです。最初、ある程度運動に自信のある人などは、自己流でスタートしてしまうことが多いと思います。しかしこれが逆に命取りになる可能性があると戒めているんですね。最初にきちんとした基本的なことを覚えておかないとなかなか取り返せないものだそうです。グリップが太いとか細いとか、スウイングにしても同様で最初に出会ったクラブ、スウイングが自分の脳にスムースにインプットされてしまうようなのです。だから間違ってインプットされたものは、悲惨なことになるのですね。上達が遅いという方は、こういう方なのではないでしょうか?
 だから最初に下手な上司などに教わってしまうと大変なことになるのですね。最初はコーチを選ばないといけないんですね。ゴルフは、「始め良ければ終わり良し」なんですね。


その2『グリップの強さは、両手で小鳥を包み込むぐらいの強さで』
    サム・スニード(1912~2002)
 サム・スニードと言えば、マスターズ3回、全米プロ3回、全英オープン1回、賞金王3回、バードントロフィー4回など米国を代表するプレーヤーの一人。世界最高のスウィングをするプレーヤーとも言われました。
 彼は、このグリップに関して表現していますが、それまでは、グリップと言えば形についてのみいろんな人が表現しているのですが、グリップの強さについては誰も触れていなかったんですね。そこで天才サム・スニードがわかりやすく例えたのがこの言葉になったようです。さらに「キャディーからクラブを渡される時、それを受け取った時の強さが理想」とも言っていたようです。上田桃子や諸見里しのぶなどを教えている江連忠が、「世界の名手たちは、誰ひとりとして同じグリップをしていません。しかし握りの強さにについては、ギューっと強く握った時の2割ぐらい」と言っていました。だいたいサム・スニードの言っている強さと同じではないでしょうか?
 時折、親の敵のように歯を食いしばってギューっと握っている方を見受けますが、これでは最初からいいスウィングは見込めないということですね。天才サムの言葉を忘れないようにしてください。

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オチョア引退に思う  10:26

 女子プロゴルファー世界ランキング1位のオチョアが突然引退宣言しましたね。びっくりしましたね。既に3年間も世界ランキング1位を守り、米国ツアーの賞金女王にも輝いているメキシコのスターですね。人間性も豊かで、女子プロ仲間でも評判の人気者です。宮里藍ちゃんも大の仲良しだそうです。それにしても一体どうしたんでしょうね。先日のメジャーでも第4位に入っていましたし、本当に突然です。
 家庭を大事にしたいとか、慈善事業に専念したいなどという引退理由ですが、週刊誌的な見方をすれば、本当は何かあるんじゃないの?と思われても仕方がない宣言ですね。
 過去様々な引退劇を見てきたボギー三平は、こういう引退の場合、理由は3つぐらい上げられると思います。一つは、身体的な問題が生じたこと、最近の試合で決定的なダメージを受けたこと、そしてうれしい要因としては、おめでたですね。
 今回のオチョアの引退劇を聞いた時、三平はとっさに、ある日本を代表する女子プロのオメデタを思い出しました。当時は、何十勝もしていて、彼女がトーナメントを欠席すると聞いただけで、主催者がすっ飛んできて是非欠場を考え直してください、と頭を下げにくるぐらいの人気を誇っていました。しかし幸せな結婚をし、何年かして待望の赤ちゃんを授かったのですね。その時の彼女の幸せそうな顔は今でも忘れられません。しかし、さあ、これをどう発表するか困ってしまいました。何日かしてついに発表し、1年ほど休んで復帰しました。あの時、三平も発表をお手伝いしましたが、今回のオチョアの引退劇は、なんとなくあの時の光景に似ているなあ、と思った次第です。
 もちろんこれは三平の戯言かもしれません。またもう一人その時に思い出したのが、あのジャイアンツの江川投手の引退ですね。あの怪物ぶりですから、当時のいろんな記録をどこまで伸ばせるか、ぐらいの勢いだったと思います。それが突然の引退。後で本人に伺ったら、阪神戦で掛布に投げた絶対的に自信を持っていたストレートボールをホームランされた時、「あ、これは引退だ。」と思ったそうです。
こんな引退もあるのですね。実に江川投手らしい見事な引退劇だったと思います。
 オチョアの場合は、どれが真相なんでしょうか?世界のゴルフファンを揺るがす大ニュースだけに、いろいろ予想してしまいますね。

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小田孔明が石川遼、池田勇太に挑戦状! 2010年4月19日月曜日 15:14

 昨日東建ホームメイトカップに優勝した小田孔明プロが、石川遼、池田勇太両プロに、「来年マスターズに行くのは、石川遼、池田勇太の二人だけではない、おれも行くんだ!」と宣言しましたね。いやあ、いいことですね、こういう挑戦状は。昨年は、賞金ランキングでは、この二人に次いで3位。マスターズに招待されたのは、二人だけで、小田には来なかった。それはそれは悔しいですよね。そのことが頭から離れず、オフは、弱点を徹底的に鍛えたという。上半身は筋肉隆々だが、それに比べ下半身弱くバランスがあわない。早速この下半身を徹底した走りこみで鍛えたのですね。この負けず嫌いがいいですね。強くなる人は徹底して負けず嫌い。あの青木功さんなどは、マージャンでさえ必死に勝つまでやっていましたし、ゴルフなどは尚更絶対に負けたくない。徹底して弱いと思った部分の体をいじめて鍛えていました。だから海外でも勝てる強い選手になっていったのですね。
 小田も同じように負けず嫌い。いいですね、こういうプロが勝っていくのを見るのは。遼君と池田勇太は、今回はしょうがないです。時差ぼけの中、時差ぼけを取るためにゴルフをやるのならいいのですが、試合に出て勝とうなどと思ったら、それはこのコンディションじゃ大変ですよね?今回はいいんです、遼君は予選落ちで。池田勇太はそれでも16位、根性だけでプレーしていましたね。
 この3人が戦う今年のツアーは、面白いそうですね。毎週目が離せませんね。いい展開です。

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うれしい天沼知恵子プロの復活  14:37

 女子プロのトーナメントも先週の西陣レディースクラシックで既に6戦目となっているんですね。相変わらず女子プロの人気はすごいですね。トーナメントの試合展開も面白かったですよね。横峯さくらや有村智恵、上田桃子、不動裕理などの上位陣がめまぐるしく入れ替わり、最後は天沼知恵子、朴仁妃のプレーオフになるなどという展開は、最後までハラハラドキドキで、見ていて実に面白いです。いつもこういう展開ならゴルフファンはますます増えるでしょうね。
 それにしてもうれしかったのは天沼知恵子の復活ですね。彼女は過去6勝をあげて、一時は日本の女子プロ界の顔にもなっていたのです。年間5勝をあげたこともありましたね。愛くるしい大きな目玉にボーイッシュな雰囲気で人気がありました。性格も明るい。それが2007年にシード落ち、という絶不調。それが今年のツアーに入ってから俄然復活。先週のヤマハレディースでも優勝争いをしました。
 この復活の理由はなんだったのでしょうね?実はこのシーズンオフにアメリカに渡り、前回このNice ON!でご紹介させていただいた宮里藍ちゃんを復活させたピア・ニールソンの指導を受けていたのですね。スウェーデンが誇るゴルフ理論を持ち、過去様々なプロを教えています。日本でも宮里藍ちゃん以外にも斎藤裕子プロを復活させたことでも有名なのです。そのピアに教えを受けたい一心で遠くアリゾナのスコッツデールのスクールまで行ったのですね。このことはどこの新聞にも書いていないので、これは書いて良かったのかどうか気になりますが、でもプレーオフまで行ったのですから、負けてもうれしいはずです。しかも相手があの全米女子オープンの優勝者の朴仁妃ですから尚更ですよね。最近ボギー三平も涙もろくなっていますが、こういう復活にはジーンときてしまいます。いやあ今年の女子プロ界も層が厚くなって面白い展開が期待されますね。

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マスターズの話は尽きない 2010年4月18日日曜日 18:33


 4月17日は皆さんどう過ごされていましたか?東京周辺は、41年ぶりの雪で大混乱していました。一番混乱していたのは、ゴルファーの皆さんだったのではないでしょうか?朝早く出たのはいいのですが、東北自動車道、常盤自動車道は通行止め、逆の山梨県のゴルフ場のフェアウエイには、は何と15cmの雪が積もっているというつれない返事。待ち遠しかった久しぶりのゴルフも雪の洗礼を受けてしまいました。そのまま家に帰っても、「だから言ったじゃない」とカミサンから笑われるのがオチ。しょうがない、時間をつぶすしかない、と入ったのがファミレス。いるはいるは同じような4人連れ。と、座った瞬間耳に入ってきたのが、やはりマスターズの話。「タイガーのあのパットはないよな」「それにしても50歳のカプルスと60際のワトソンがすごいね」「なんであんなに韓国勢がつよいんだろうね、チェキョンジュのショット見た?4位だぜタイガーと一緒に」などなど。なるほどみんな見てますね、朝早くから。終わって1週間過ぎようとしているのに、まだこんなに皆さんの頭にこびりついているんですねえ、あのマスターズのシーンが。
 そんなこと言いながら、ボギー三平も同じでした。実を言うと、ずうーっと頭から離れなかったショットが
3つありました。
 一つは、3日目、ミケルソンの14番ホールのセカンドショット。150ヤード弱のグリーンへのショットが、グリーン真ん中にに乗ったかと思うと、右下にあったピンの方向にゴロゴロ転がって、カップイン。この後15番ホールもイーグル、16番もあわやイーグルというショットでバーディー。何とこの3ホールで、5アンダーも稼いでしまったのですね。
2つ目は、ミケルソンの3日目の18番サードショット。グリーン左横にはずしたミケルソンは、グリーンから5ヤードぐらい左の凹んだ部分から、エッジから7,8ヤードのところにあったピンをめがけて果敢なロブショット。グリーン横にも関わらず、大きなスイングでどーん、と地面を打ったショット、ピンよりちょっと高いぐらいの高さから放物線を描いたかと思うとピンそば1mぐらいのところで見事に止まってパー。世界一のロブショットと言われる神業が大事なところで出ましたね。
3つ目は、ミケルソンの13番ホールセカンドショット。ドライバーを右の林の中に入れ、木の間の隙間1mぐらいのところ、しかもボールの下は、芝ではなく、松の葉だらけのライ。ここから230ヤードほどのクリーク越えのショットをアイアンで狙ったのです。アーメンコーナーの最もハイライトとなる13番パー5.ここを何とピンそば、5mほどのところに2オン。難なくバーディー。
 この3つのショットは、今でも夜フトンに入った瞬間鮮明に目に浮かんできますね。思わず足でフトンを蹴っ飛ばしてしまった夜もありました。
 間違いなくボギー三平が選ぶ2010年マスターズのベストショットでした。全部ミケルソンのショットでした。ミケルソンが優勝するわけですね。
 マスターズの話は、まだまだ尽きないのですが、日本のトーナメントも始まりましたので、このあとは、他の話題と取り混ぜてご紹介したいと思います。

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石川遼、池田勇太のマスターズ 2010年4月14日水曜日 11:14

 昨日ある女子プロゴルファーから、「どうして日本選手のことも書いてくれないの?」というクレームがありました。私もそう思っていたのですが、どうしてもタイガーとミケルソンの強烈なイーグルショットが頭から離れないんですね。失礼しました。
 でも遼君も頑張ったと思います。まだ10代の遼君が世界最高のひのき舞台であれだけ堂々とプレーをしていたのを見て感動もしました。たった1打差で予選落ちですから、評価は逆に上がったと思います。問題は、やはりメンタルですね。18番を終えてすぐのインタビューでは、「アプローチを失敗した時に、これでは予選は通らないな、と思った」とコメントしていましたが、これが予選落ちの原因でしょうね。タイガーもそうでしたが、マイナス思考では、ゴルフはうまく行かないんですね。失敗したら次のホールは頭を切り替えて、新たにこのホールはどういう攻め方をしようか、とプラス思考で行かないとだめなんですね。失敗を引きずったら次も失敗します。ドライバーの飛距離も他の選手とひけを取らないし、アイアンショットも素晴らしい。あとは、ミケルソンが3日目の18番ホールで見せたような天才ロブショットなどのアプローチショットを身につけたら、技術的にはかなり上位に行けると思います。だからこのメンタル面の強化が急がれますね。
 面白い話があるのですが、1980年に青木功さんが、全米オープンで2位になりました。この時青木さんは、復活優勝を狙うジャック・ニクラウスと4日間死闘を演じ、ジャックに一歩も遅れを取らずプレーしていたのです。観衆もこの二人のプレーに興奮し、ついに「ジャックイズバック!ジャックイズバック!」と叫び始めたんですね。つまり青木さんにとってはアウェイでプレーしていたわけです。「この時俺が優勝していたら、殺されたと思うよ」と言っていました。それだけすごい声援だったようです。ところが青木さんは、「途中から、なんかわからないけど、ジャックイズバックが、青木頑張れ、青木頑張れ!と聞こえて来たんだよ、不思議だね?だから後半は面白いようにショットができたんだよ。」と言っていました。これもすごい話ですね。今遼君に必要なのは、このことだと思いますね。青木さんのメンタルがあったら来年は期待できるじゃないでしょうか?
 一方池田勇太は、逆に失敗を引きずらなかったですね、彼は海外でのトーナメントは期待できますね。彼は何とドライバーのフェアウエイキープ率が、出場全選手の中でトップだったんですね。これは大変なことですよ。マスターズ出場全選手の中でドライバーが最も正確な選手ということです。プレー後のインタビューも、「このオーガスタは、一つのホールの中で、いくつもの攻め方があると感じました。来年が、いくつもの攻め方を練習して、いっぱい引き出しがあるようにしたいと思います。」と言っていました。これもすごい発言ですね。ゴルフコースの設計者から見れば、「おお?ちょっと骨のあるやつが来たね。俺が造ったグリーンと勝負するかい?」などという対抗意識を燃やすような発言なのです。
 今年もこの遼君と池田選手が戻ってきた日本のトーナメントは、この二人の切磋琢磨のプレーが見られるので面白い展開になりそうですね。

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頑張れタイガー・ウッズ@マスターズ 2010年4月13日火曜日 9:56

マスターズ最終日14番ホールのタイガー・ウッズのパットをご覧になったでしょうか?1.5mのバーディーパットでした。難しいラインながら、タイガーならこんなパットは問題ないだろう、と誰しもが思ったパットでした。しかし簡単に打ってはずし、返しのパットもイージーに打ってしまい、ボギー。周囲のパトロン達も、びっくりしてしばらく無言。この14番と言えば、前日ミケルソンが、残り147ヤード地点からの2打目をチップインさせ、劇的なイーグルを取ったホール。その後勢いがついて、次のホールもイーグル、そしてバーディーと3ホール続けてスーパーショットにつながった、そのきっかけになったホールなのです。ミケルソンにとって、このイーグルが優勝のキーポイントになったと言っても過言ではなかったのですね。そのホールで、タイガーが何とバーディー逃しのボギー。我がボギー三平のいつものゴルフと変わらない。三平と比較されては、タイガーも立つ瀬がないが、このショットが、今回のタイガーを象徴していたように思います。やはり時々集中力が切れるんですね。集中力があったホールは、バーディーを取り、イーグルもとった。しかしどこか戦う前の事件が頭をよぎったり、どこか落ち着かない。目もうつろ。解説の中島常幸プロも眼力がない、とうまいことを言っていましたね。やはりどこか心の隅に、失敗するんじゃないかな、はずすんじゃないかな、誰かにまた言われるんじゃないかな、という不安があったのではないでしょうか?こういう時は自ら失敗を呼んでしまうんですね。3日目の6番ホールで短いパットをはずして、つい言ってしまった汚い言葉がテレビに拾われてしまい、また非難を浴びたりしていたことも気になったのでしょう。逆にミケルソンは、ガンと闘っているエイミー夫人のために勝つんだ、と常に自分に言い聞かせてプレーしていたのですから、気持が高ぶっていたのですね。帽子に付けたピンクリボンが象徴的でした。
 一方タイガーは、直前まであれだけ自分の不始末を社会で叩かれてしまうと精神的に後ろめたさもあって、神の子と言えども不安感いっぱいとなってしまうのも当然でしょう。それでもタイガーファンのボギー三平は、タイガーだからあれだけやれたんだと、褒めたいですね。奥さんのために戦ったミケルソンも素晴らしいし、タイガーも心身ともに不調の中、素晴らしい戦いだったと褒め称えてあげたいと思いました。
 ボギー三平は、過去、米国、タイ、スコットランド、アイルランドとタイガーに密着してレポートした経験があります。確かにバーディーパットなどをはずした際、パターを投げたり、ブーイングが出るような言葉を吐いたりしたところを目の当たりにしていました。PGAツアーでは、これらの問題の言葉を吐いて、罰金100万ドルも取られたこともあります。でも三平は、それはアスリートの正直な戦う姿だからしょうがない、とも思っていました。
 ただ一度不始末を犯して社会で叩かれると、何をやっても叩かれるんですね。ここはタイガーも辛抱ですね。でもまた元の強いタイガーに戻って、ミケルソンと真剣勝負ができるように早く復活してもらいたいですね。我々は、私生活を見たいわけではなく、二人のスーパーショットを見たいのですから。
みなさんそう思いませんか?

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マスターズを徹底して演出する 2010年4月12日月曜日 16:47

 今回もまたどうしたらあのオーガスタのように綺麗なコースになるんですか?という質問がやってきた。結構極秘の中で、コース改造したり、マル秘のテクニックでコースメンテナンスを行っているので、なかなか正確な情報を得ることは厳しいのですが、ただかなり演出していることは確かです。以下、その演出の様子を書いてみます。
 まず大会が行われる4月第2週という開催時期がキーとなっているのです。オーガスタが、米国中部でも深南部と呼ばれる地域、アトランタからさらに東部に車で2時間ぐらい、サウスカロライナとの州境に近い田舎町。夏は高温多湿、冬は極寒ではないが、ゴルフはできるぐらいの寒さ。そうすると花々が一斉咲きほころび、しかも最も美しく輝く時期が4月2週目ということでこの週を選んでいるのです。木々にもあでやかな新緑が目にまぶしいぐらいになり、同時に芝の緑も最高の輝きになる。特にアゼリアの花が各グリーンの後ろにテレビ画面からでも目に入るように配置されています。このグリーンの緑とアゼリアの花の色がなんとあでやかなことか。天候不順の年の時などは、アゼリアの木の根のところに暖房を入れたり、氷を入れたりして調整していることもあると言います。そして大勢のパトロンと呼ばれるギャラリーは、この花のところには絶対に入れないようにコントロールされています。
 またこの大会のシンボルカラーは、このあでやかに輝く緑。とにかくこのマスターズグリーンを徹底して使っているのです。ショップで売られているコーラなどの紙コップもグリーン、簡易トイレの色、電話ボックス、案内表示板などすべてグリーン。各選手がショットの跡、つまりディボット跡に入れる砂の色もグリーンにしているのです。おっと忘れてはいけない、優勝者に授与されるジャケットもグリーンで、グリーンジャケットと言えば、優勝者の代名詞にもなっているのです。
 この徹底ぶりが、テレビ画面でも世界一美しいコースとわかるコースになっている理由なんですね。

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マスターズに参加できるプレーヤー  14:56

 毎年マスターズが終わった翌日、様々な質問がやってきます。信じられないほど美しいゴルフコースですよね。どうしてあんなに綺麗なコースなの?日本のコースがああいう風に綺麗にするにはどうしたらいいのでしょうか?など大勢の方からやってきます。
 そもそも簡単には行けない場所ですし、仮に米国のオーガスタに行って、プレーさせてほしい、とお願いしてもほとんどできないコースだから尚更です。
 その理由は、元々創立者のボビー・ジョーンズが自分のため、さらに自分の創立意図に賛同してくれた会員(何人か不明、誰がメンバーかも不明)のみしかプレーできないというところからスタートしているからです。ボビー・ジョーンズは、アマチュアながら当時の世界のメジャー大会にすべて優勝し、28歳という若さでアマチュアのまま引退している伝説のプレーヤーである。世界のゴルファーからは、球聖と呼ばれ崇められている。そんな球聖が自分のために創立したコースだから、厳格なメンバーシップとしたのは当然とも言える。今はそれぞれの会員の招待客までは、プレーできるようですが、どなたが会員かわからない、という中で、これも難しい。またこのマスターズに合わせて毎年コース改造を行っているので、1年のうちオープンしているのは、半年とも言われています。ほとんど門外漢はプレーは不可能と思ったほうがいいでしょう。
 またこのマスターズは、ボビー・ジョーンズが世界のゴルフのトッププレーヤーのみ招待して大会をやろう、ということで初めた大会なのです。しかもボビー・ジョーンズが選んだプレーヤーだけ招待状が届くという大会だったのです。ボビー・ジョーンズ(1902~1971)が亡くなった後は、マスターズ委員会という組織を作り、そこで選定された世界の名プレーヤーだけに招待状が届くシステムのようです。最近は、世界ランキングというランキングができ、上位50名が自動的に選ばれ、さらに様々な出場規定の中で、規定内に入った人達だけ参加できるのです。何という大会なんでしょう。だからすごいプレーが出るのは当たり前なんですね。そのプレーを世界中の人達がテレビで見る。これが世界の祭典と呼ばれる由縁なのです。
  

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ゴルフ界最高の祭典!マスターズ  14:11

先週は連日寝不足の人が多かったと思います。あれだけ素晴らしい試合展開を見せられてしまったら、ゴルフってなんて凄いスポーツなんだろうと思わざるを得なかったでしょうね。眠いのも忘れて、見入ってしまった人も多かったことでしょう。今年は特にテレビにくぎ付けになってしまうような展開でしたね。あれだけイーグルが出たマスターズもこれまでなかったのではないでしょうか?
マスターズ、つまり世界中からゴルフをマスターした者たちだけの大会という意味なのだから当然と言えば、当然なのですが、バーディーだけでなく、イーグル、がこれだけ出てしまう大会はそうないと思います。
それだけでなく、一方では、ボギーやダブルボギーも平気で出てしまう。開催コースのオーガスタナショナルGCも世界一の名コースと言われるだけあって、スリリングなコースなんですね。あのタイガー・ウッズが、カップまで1mもないパットを平気ではずすかと思えば、残り150yのところから驚異的なショットでカップインしてしまう。50歳のフレッド・カプルスが、4日間ともバーディーラッシュで優勝争いをするかと思えば、イタリアの16歳マテオ・マナセロがローアマチュアに輝くなど、これだけ離れた年齢差でも同じ土俵で勝負ができるなど、他のスポーツと比べたら信じられないことだらけ。世界最高峰のコースで、世界のマスター達が、コースにチャレンジする。世界最高のプレーを見ることができる大会なんですね。
 日本の石川遼君もその仲間入りして2年目。一打及ばず予選落ちしましたが、結構オーガスタナショナルのティーに経っても格好良かったですね。違和感がほとんどありませんでした。結構バーディーもとっていましたね。でもメンタル面を強くしたら、彼も上位に来るような予感がしましたね。最終日の途中、コースマネジメントに失敗して、こんなんじゃ予選など通るわけがない、と思ってしまったようです。ゴルフは、こう思ってしまうとだめなんです。常に前向きに勝つぞ、と思うと勝てるんです。今回のタイガー・ウッズもそうでした。最後は、ショットがうまくいかずイライラしながら、だめだな、と思ってしまったんですね。それでも気を取りなしたりしたのですが、集中力が欠けていました。戦う前に例の問題で、ピリピリしていたから、余計メンタルでは、安定していなかったのですね。逆に、優勝したミケルソンは、がんで手術した奥さんのために絶対勝つぞ、と最後まで戦い続けたから、しっかり勝ちましたね。最後のパットを終えて、グリーン横にいた奥さんと抱き合った瞬間、一筋の涙が、すーっと落ち着ましたが、あの涙が象徴的でした。これが勝った勝因でしたね。逆にタイガーは、勝っても抱き合う夫人がいなかったのです。コースにさえ来ていませんでした。
本当に今回のマスターズを象徴するようなシーンでしたね。これからも永く記憶に残る素晴らしい大会でした。

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みんなで楽しいゴルフしよう!  13:45

自然の中を散策しながら、白球を追い、世相の喧騒を忘れて、思いっきり白球をひっぱたく。こんなゴルフの
魅力に取りつかれてしまって、もう何年になるだろうか?
友人、あるいは仕事仲間、そして家族。心の通じ合った仲間とのゴルフは、まさに人生の至福の時と化する。また思いっきり本音を言い合い、心おきなく楽しめる唯一のスポーツとも言える。
ある知人が、このゴルフを見事に言い当てています。
「恋はいっ時、結婚は忍耐、仕事はいつか終わる、でも我々にはゴルフがある。」
今回、この「Nice ON !ゴルフしよう!」はそんなゴルフをみんなで楽しむために作ったブログです。
しかも、既にゴルフをしている人、これからの始める人、本格的アスリートゴルファーを自認している人、プロゴルファーが好きな人、世界中のゴルフコースに行ってみたい人、ゴルフギアに凝ってしまいそうな人、あらゆる面からゴルフを見つめてみたいと思っています。

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