頑張れタイガー・ウッズ@マスターズ 2010年4月13日火曜日 9:56

マスターズ最終日14番ホールのタイガー・ウッズのパットをご覧になったでしょうか?1.5mのバーディーパットでした。難しいラインながら、タイガーならこんなパットは問題ないだろう、と誰しもが思ったパットでした。しかし簡単に打ってはずし、返しのパットもイージーに打ってしまい、ボギー。周囲のパトロン達も、びっくりしてしばらく無言。この14番と言えば、前日ミケルソンが、残り147ヤード地点からの2打目をチップインさせ、劇的なイーグルを取ったホール。その後勢いがついて、次のホールもイーグル、そしてバーディーと3ホール続けてスーパーショットにつながった、そのきっかけになったホールなのです。ミケルソンにとって、このイーグルが優勝のキーポイントになったと言っても過言ではなかったのですね。そのホールで、タイガーが何とバーディー逃しのボギー。我がボギー三平のいつものゴルフと変わらない。三平と比較されては、タイガーも立つ瀬がないが、このショットが、今回のタイガーを象徴していたように思います。やはり時々集中力が切れるんですね。集中力があったホールは、バーディーを取り、イーグルもとった。しかしどこか戦う前の事件が頭をよぎったり、どこか落ち着かない。目もうつろ。解説の中島常幸プロも眼力がない、とうまいことを言っていましたね。やはりどこか心の隅に、失敗するんじゃないかな、はずすんじゃないかな、誰かにまた言われるんじゃないかな、という不安があったのではないでしょうか?こういう時は自ら失敗を呼んでしまうんですね。3日目の6番ホールで短いパットをはずして、つい言ってしまった汚い言葉がテレビに拾われてしまい、また非難を浴びたりしていたことも気になったのでしょう。逆にミケルソンは、ガンと闘っているエイミー夫人のために勝つんだ、と常に自分に言い聞かせてプレーしていたのですから、気持が高ぶっていたのですね。帽子に付けたピンクリボンが象徴的でした。
 一方タイガーは、直前まであれだけ自分の不始末を社会で叩かれてしまうと精神的に後ろめたさもあって、神の子と言えども不安感いっぱいとなってしまうのも当然でしょう。それでもタイガーファンのボギー三平は、タイガーだからあれだけやれたんだと、褒めたいですね。奥さんのために戦ったミケルソンも素晴らしいし、タイガーも心身ともに不調の中、素晴らしい戦いだったと褒め称えてあげたいと思いました。
 ボギー三平は、過去、米国、タイ、スコットランド、アイルランドとタイガーに密着してレポートした経験があります。確かにバーディーパットなどをはずした際、パターを投げたり、ブーイングが出るような言葉を吐いたりしたところを目の当たりにしていました。PGAツアーでは、これらの問題の言葉を吐いて、罰金100万ドルも取られたこともあります。でも三平は、それはアスリートの正直な戦う姿だからしょうがない、とも思っていました。
 ただ一度不始末を犯して社会で叩かれると、何をやっても叩かれるんですね。ここはタイガーも辛抱ですね。でもまた元の強いタイガーに戻って、ミケルソンと真剣勝負ができるように早く復活してもらいたいですね。我々は、私生活を見たいわけではなく、二人のスーパーショットを見たいのですから。
みなさんそう思いませんか?

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