ボギー三平のレッスンコーナーがスタートします。その1 その2 2010年4月23日金曜日 10:52


 さーあて、マスターズも終わり、国内のプロツアーもはじまりました。いよいよ読者の皆さんの本格的ゴルフシーズンとなってきましたね。フェアウエイに芝の色もかなり濃い緑となってきましたし、周囲の木々も新緑の若葉をつけ始めました。ゴルフコースが我々を呼んでいますね。
 そんな皆さんに、これから過去の偉大なプレーヤーが残したゴルフに関する言葉を紹介したいと思います。その中には、皆さんのスイングの技術にとっても役に立つ言葉が満載なのです。題して「偉大なプレーヤーの名言ワンポイントレッスン」。

「偉大なプレーヤーの名言ワンポイントレッスン」その1 その2

その1『ゴルフスタイルは、ゴルフを始めた最初の1週間で作られるものだ』
    ハリー・バードン(1870~1937)

 ハリー・バードンと全英オープン6回優勝、全米オープン1回優勝という輝かしい戦績の英国人。現在世界中のゴルファーがプレー中のグリップ、オーバーラッピンググリップの考案者でもある。そのハリーの言葉だから重みがあります。
 この言葉は、ゴルフを始めるにあたっての心構えとでも言いますか、上達を早めるためのアドバイスですね。つまりゴルフは最初が肝心ですよ、ということです。最初、ある程度運動に自信のある人などは、自己流でスタートしてしまうことが多いと思います。しかしこれが逆に命取りになる可能性があると戒めているんですね。最初にきちんとした基本的なことを覚えておかないとなかなか取り返せないものだそうです。グリップが太いとか細いとか、スウイングにしても同様で最初に出会ったクラブ、スウイングが自分の脳にスムースにインプットされてしまうようなのです。だから間違ってインプットされたものは、悲惨なことになるのですね。上達が遅いという方は、こういう方なのではないでしょうか?
 だから最初に下手な上司などに教わってしまうと大変なことになるのですね。最初はコーチを選ばないといけないんですね。ゴルフは、「始め良ければ終わり良し」なんですね。


その2『グリップの強さは、両手で小鳥を包み込むぐらいの強さで』
    サム・スニード(1912~2002)
 サム・スニードと言えば、マスターズ3回、全米プロ3回、全英オープン1回、賞金王3回、バードントロフィー4回など米国を代表するプレーヤーの一人。世界最高のスウィングをするプレーヤーとも言われました。
 彼は、このグリップに関して表現していますが、それまでは、グリップと言えば形についてのみいろんな人が表現しているのですが、グリップの強さについては誰も触れていなかったんですね。そこで天才サム・スニードがわかりやすく例えたのがこの言葉になったようです。さらに「キャディーからクラブを渡される時、それを受け取った時の強さが理想」とも言っていたようです。上田桃子や諸見里しのぶなどを教えている江連忠が、「世界の名手たちは、誰ひとりとして同じグリップをしていません。しかし握りの強さにについては、ギューっと強く握った時の2割ぐらい」と言っていました。だいたいサム・スニードの言っている強さと同じではないでしょうか?
 時折、親の敵のように歯を食いしばってギューっと握っている方を見受けますが、これでは最初からいいスウィングは見込めないということですね。天才サムの言葉を忘れないようにしてください。

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