マスターズを徹底して演出する 2010年4月12日月曜日 16:47
今回もまたどうしたらあのオーガスタのように綺麗なコースになるんですか?という質問がやってきた。結構極秘の中で、コース改造したり、マル秘のテクニックでコースメンテナンスを行っているので、なかなか正確な情報を得ることは厳しいのですが、ただかなり演出していることは確かです。以下、その演出の様子を書いてみます。
まず大会が行われる4月第2週という開催時期がキーとなっているのです。オーガスタが、米国中部でも深南部と呼ばれる地域、アトランタからさらに東部に車で2時間ぐらい、サウスカロライナとの州境に近い田舎町。夏は高温多湿、冬は極寒ではないが、ゴルフはできるぐらいの寒さ。そうすると花々が一斉咲きほころび、しかも最も美しく輝く時期が4月2週目ということでこの週を選んでいるのです。木々にもあでやかな新緑が目にまぶしいぐらいになり、同時に芝の緑も最高の輝きになる。特にアゼリアの花が各グリーンの後ろにテレビ画面からでも目に入るように配置されています。このグリーンの緑とアゼリアの花の色がなんとあでやかなことか。天候不順の年の時などは、アゼリアの木の根のところに暖房を入れたり、氷を入れたりして調整していることもあると言います。そして大勢のパトロンと呼ばれるギャラリーは、この花のところには絶対に入れないようにコントロールされています。
またこの大会のシンボルカラーは、このあでやかに輝く緑。とにかくこのマスターズグリーンを徹底して使っているのです。ショップで売られているコーラなどの紙コップもグリーン、簡易トイレの色、電話ボックス、案内表示板などすべてグリーン。各選手がショットの跡、つまりディボット跡に入れる砂の色もグリーンにしているのです。おっと忘れてはいけない、優勝者に授与されるジャケットもグリーンで、グリーンジャケットと言えば、優勝者の代名詞にもなっているのです。
この徹底ぶりが、テレビ画面でも世界一美しいコースとわかるコースになっている理由なんですね。
ラベル: 雑記録