今夏の猛暑は、ベントグリーンにとって大変な夏でした。 2010年9月30日木曜日 13:32

 先日、ある芝生を販売している会社の人とお会いしたのですが、今年の夏はバタバタ忙しくて大変でした、
と言っていました。そして彼らの商品の芝生がほとんど売れてしまい、無くなってしまったというのです。商売上、売り上げは上がったのですが、実際各ゴルフ場からの悲鳴に近いオーダーが来て、悲惨な状況を見ながらの仕事だったのでつらかったです、というものでした。
 実際全国のベントグリーンの半数近くがこの猛暑で病気あるいは、赤焼けなどグリーンの芝が無くなった部分が多かったようです。
 トーナメントを見ても、グリーンの端のほうは赤くなっていたり、グリーンスピードがとても遅かったりと影響は甚大でした。どうしてこのような現象になるのか、皆さんご存知でしょうか?
 根本的には、ベントグリーンというのは、冬芝、つまり寒冷地で育つ芝なんです。それが気温30度以上になると、直射日光をまとも浴びるグリーン面は40度以上になってしまいます。20度以下でいい育ち方をするベント芝にとっては、たまったものではありません。夜中に水をやり冷やし、必要な水分を上げなければいけません。母親が赤ん坊が泣きやむようにあやしたり、ミルクを上げたりしている状況と同じように、グリーンキーパーも24時間あやさないといけない、という状況だったのです。またベントグリーンは、繊細な体質なので、虫などにも弱く、細菌性の病気にもすぐかかりやすくなります。消毒を常にしていないとすぐ死んでしまう体質なのです。
 いいグリーンを提供したいと思う反面、病気から守るということもあり、この夏だけは、皆さんグリーンが遅いとか、柔らかいだとか、あまりグリーンキーパーをいじめないようにお願いします。今年は芝が存在するだけで、褒めてあげなければいけない状況だったのです。三平から、ゴルファーの皆さんへのお願いでした。

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ロバート・トレント・ジョーンズjr設計のコースは堪能できるコースです。 2010年9月24日金曜日 17:47


 残暑というより猛暑が続いていた9月20日、全国のロバート・トレント・ジョーンズjr.氏が設計したコースのクラブ対抗戦を開催しました。開催コースは、広島県のリ―ジャスクレストゴルフクラブ・グランドコースです。現地地形を生かしたまるで米国のアリゾナに来たような雰囲気を感じさせます。クラブハウスも全くアリゾナ調。日本でこれだけアメリカを感じさせるコースも少ないと思います。コースの植栽も米松のテーダー松が生い茂り、コースのアンジュレーション、マウンドの形、グリーンの形状など、どれを取っても日本を感じさせない綺麗なコースです。距離もしっかりあり、短いコースには罠が待っている、というゴルファーを楽しませる術を熟知しているジョーンズさんならではの名作です。パーは取れるもののちょっと油断すれば、簡単にダボを打ってしまう。悔しさが残り、また来てやるぞ、という気持ちになってしまいます。
 今回の大会は、ロバート・トレント・ジョーンズⅡクラブジャパン、という彼の設計のコースが集まって作った団体が主催です。彼の設計のコースの対抗戦です。だから自ずと盛り上がる。ゴールデンバレーGC、チェリーヒルズGC(兵庫)、鬼ノ城GC(岡山)、美浦GC(茨城)、瑞陵GC(岐阜)など、いずれもトーナメントを経験している名コースばかりです。他に北海道の桂GCやイーストウッド(栃木)、ザ・CC(滋賀)なども存在します。これらのクラブの代表の戦いですので、腕自慢達の熱闘が繰り広げられました。優勝は、茨城の美浦GCが2連勝に終わりました。開催コースのリ―ジャスGCは残念ながら準優勝に終わりましたが、開催コースの面子は保ったようです。
 三平も久々でこのコースをRTジョーンズjrチームの一員としてラウンドしました。スコアは書きません。
しかし気分は良かったですね。同じチームに当コースの永山総支配人、当クラブ理事長の信和ゴルフの国府オーナーとラウンドしました。お二方とも心底ジョーンズさんのコースに惚れ込んでいますね。いいですね、こういう男のロマンを感じさせる方々とのラウンドは。
 猛暑の中、久々のゴルフツアーに大満足の三平でした。

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いよいよ実力者が勝ち始めた。池田勇太、全美貞 2010年9月21日火曜日 13:31

 ゴルフトーナメントの世界もいよいよ賞金の高い秋のシーズンに入りました。気温は一向にさがらず、プレーする選手そしてコースコンディションを整備するゴルフコースのスタッフは大変ですが、見ているほうは、これだけ熱い戦いを毎週見ることができるのでうれしいですね。野球もそうですが、デッドヒートでどちらが勝つかわからない、という試合は実に興奮するものです。野球もセ、パとも混戦で面白いし、ゴルフ界も石川遼、薗田峻輔、池田勇太の3人のデッドヒートは実に面白い。女子も横峯さくらを中心に、古閑美保、有村智恵、諸見里そして実力者の全美貞が絡んでくると見ごたえがあります。
 そしてコースが難しくなるとさらにこれらの実力者達が実力を発揮してくるのもゴルフです。コースが難しければ難しいほど、男子はたぶんこの3石川、薗田、池田の3人が出てきます。先週の輪厚がそうですし、女子もマンシングカップの開催コース、南愛知CCもそうです。女子は、結局全美貞が優勝したように、タフで
ハザードも厳しい南愛知CCでは、精神的に安定していて、各ショットとも安定感のある選手が優勝すると予想していました。実は、この南愛知CCは、岡本綾子プロが設計監修し、工事中三平もお手伝いしたコースなのです。知多半島の海に突き出た半島ですので、風も強く、ヤマモモなどの常緑樹がふんだんにある風光明媚なコースです。
 男女とも、やはりプロのトーナメントですがら、プロの持つ最高の技を引き出すコースでの開催が絶対条件のように思います。各選手個々の真の実力を発揮できる環境を提供したい、という願いを込めて開催コースを決めてほしいですね。
 いずれにしても毎週楽しみが増えたゴルフトーナメントの世界になってきました。

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石川遼、薗田峻輔の戦いと藤田幸希の優勝の違い 2010年9月13日月曜日 11:30

 先々週のフジサンケイクラシックの石川遼と薗田の戦いは見ごたえがありました。最後の18番でトップの薗田に並んだ石川の神がかりのショットとプレーオフの二人の戦いは、日本のトーナメント史上、語り継がれる戦いだったと思います。こんな戦いがいつも見られるトーナメントを展開していれば、日本の男子ゴルフ界の人気も不動のものになります。それにしてもゴルフファンはテレビにくぎ付けになっていたのでしょうね。
 一方先週の女子プロ界のメジャー、日本女子プロ選手権は、藤田幸希の強さが圧倒的でした。特に3日目、あれだけ完璧なゴルフをされたら2位に5打差をつけるのは当たり前。最終日は内心は余裕の勝利だったと思います。それにしても今回の大会は、この異常な暑さの中で開催されているので、トーナメントに対する芝の管理も大変だったと思います。その影響が出たのが今回の日本女子プロ選手権だったと思います。
出場した女子プロに聞くと、とにかく遅かったそうです。遅すぎてパッティングの調子を崩してしまい、それが他のショットにも影響してしまった、というプロが続出だったようです。みんな同じ条件でのプレーなので、文句は言えず、そのグリーンに一番対処できたのが藤田幸希だったということになります。かわいそうなのは、開催コースのグリーンキーパーです。この暑さと突然の大雨が今年の全国のコースのグリーンに大きく影響しました。グリーンコンディションがくるってしまったのです。いつ芝の病気が出るか、赤く焼けてしまうか、戦々恐々と様子を見る毎日だったと思います。ですからグリーンの芝を短く刈り込めないのです。グリーンの芝というのは、寒地型の芝ですから、高温多湿は大の苦手なのです。ゆえにあのグリーンスピードは、グリーンを守る上ではしょうがいないのです。この時期のトーナメント開催コースを選択するのは容易じゃなかいのです。
 その点、フジサンケイのほうは、例年と違うとは言え、富士山の麓の涼しいところのコースですから、いいコンディションに仕上がっていたと思います。だからあのような石川薗田の戦いも実現したのですね。気候が日本女子プロ選手権の奈良のコースとじゃ全く違いました。突然の異変の気候とは言え、この時期の開催コースの選択は難しいですね。
 でも薗田の最後のはずしたパットは、案外この暑さで、伸びの早い芝が1本あったためかもしれませんね。
これも自然との戦いと思えば、ゴルフの宿命かもしれません。

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石川遼の激闘に負けず、身障者も熱戦を展開 2010年9月9日木曜日 16:28

 石川遼、薗田両選手の若い選手の激闘が行われた翌日、仙台では、身障者、聾唖者の熱戦が繰り広げられていました。この大会は、9月6日7日と日本デフ(聾唖者)ゴルフ選手権、9月6日だけハンディキャップゴルフトーナメントと身障者の全国規模の大会です。
 デフの大会は、先月スコットランド・セントアンドリュースで開催された世界デフゴルフ選手権で8位となった袖山選手を中心に67名の精鋭が参加しました。開催コースは、杜の公園ゴルフクラブ。世界の名手サム・スニード監修の名コースです。各選手ともスニード監修のグリーンに手を焼いていたようですが、真剣な眼差しでプレーし、力のこもった熱戦となっていました。前日の練習ラウンドの日、石川遼と薗田選手の激闘をテレビで見た各選手は、その二人の熱い戦いにかなり刺激を受け、今回は負けないぞ、という意気込みでショットを打ちこんでいました。この大会は、毎年1回全国の名コースで開催され、2年に1回開催される世界選手権の代表を決める大会となっています。次回の世界選手権は2012年日本で開催されます。その大会に是非とも出場したい各選手は真剣そのもの。石川遼に負けじと世界に羽ばたいて行こう、という熱気が感じられた大会となっていました。カテゴリーは、一般男子、シニア、グランドシニア、レディースの各部があり、それぞれの部で表彰されます。
 また同時に開催されたのが、日本チャレンジド協会関東北日本支部のハンディキャップトーナメントです。
こちらは、片足や片手の人、片麻痺の人、盲目の人など身体の一部にハンディを背負っている人達の大会です。こちらはまた片手でも健常者より飛ばす人がいたり、片足で義足を駆使してショットしたりする皆さんが
激闘を展開しました。スコアは、80台~90台と皆さんうまいんです。中には70台前半のスコアでラウンドする人もいて、健常者に交じってクラブチャンピオンになっている人もいます。一様に言えることは、皆さん明るい。ゴルフを始めるようになって社会復帰ができるようになり、人生に積極的になった、というコメントをする人ばまりです。今回は群馬県から60歳後半の女性も元気に参加してきました。そんな各選手のプレーぶりを見ているだけで、三平も元気をもらいました。プレー後は、コース近くの有名な温泉、秋保温泉の岩沼屋に宿泊し、露店風呂で心と体を癒しながらゴルフ談議に花を咲かせ、思い出に残る大会となったようです。
 こんな大会もありますので、たまには身障者の皆さんと一緒にラウンドしてみませんか?技術的にも非常に参考になりますし、何といっても元気が出てきますよ。

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全盲の後藤さんが世界選手権で2位になりました。 2010年9月1日水曜日 16:07

 私、こう見えても2つの身障者ゴルフ協会のお手伝いをしています。顔に似合わず社会貢献もやっているのです。貢献かどうかわからないんじゃないの?などおっしゃる方もいるかと思いますが、現実的に一緒にゴルフを楽しめればいいんじゃないかな、と思ってお手伝いしています。きっかけは、数年前に、三重県で厚生労働大臣杯全国身障者ゴルフトーナメントを開催している小池理事長から、関東地区の身障者の方々が、あいさつに行くからよろしく、ということが発端でした。単に挨拶だけで、一緒にゴルフをやりましょう、という話だろうな、などとタカをくくっていたのですが、いざお会いしたら、片足のない方、手のない方、脳性麻痺で片手が利かない方など数人が来社し、一緒に協会を立ち上げてくれませんか?というのです。突然だったので驚いたのですが、彼らの真剣な目を見たら断れなくなってしまい、思わず「わかりました」と答えてしまっていたのです。以来NPO法人を立ち上げ、年に何回かのイベントを構築し、楽しくゴルフをやっています。
 私にできることは、ゴルフコースにお願いして身障者の枠を取ることです。数コースから了解を得、活動をしています。その中で2年前には、聾唖者の世界選手権の日本開催の誘致にも成功し、2012年に開催されることになりました。
 そして今回、会員になっていただいている全盲の後藤さんが、イギリスで開催された、世界ブラインドゴルフ選手権で、見事2位に輝いたのです。
 全盲の方は、必ず介添え人が必要です。クラブをボールのすぐ後ろに置き、方向を指示し、そこからターゲットまでの情報をインプットしてあげる方のことです。後藤さんの場合は、奥様がその役割をやっています。またクラブをカートまで運ぶのは、介助犬が行います。
 参加人数は13カ国から厳選されて出場した70名。その中での堂々2位ですから立派なものです。
 これは自分のことのようにうれしいニュースでした。
 身障者の皆さんがおっしゃるには、「ゴルフのおかげで、社会復帰ができたのです。」と言います。ゴルフのおかげで、知らない人とも話ができ、障害を持っていたのでつい引っ込み思案になり、消極的な考えになりやすい、それがゴルフをやったとたん前向きに話が積極的にできるようになりました、というのです。これはうれしい話でした。ちなみにスコアもいいんです。後藤さんは100を切るんです。先日も後藤さんの明るく、楽しそうに話しながらプレーをする姿を見て、いい光景だな、と思いました。
 こんな話、皆さんご存じないですよね?こんな世界もゴルフにはあるんですよ。

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ゴルフがうまくなるトレーニングに出会いました  15:44

 三平も皆さんと同じようにゴルフがうまくなりたい、と思います。また仕事に追われながら体力を維持したり、練習する時間を思うように取れない中、なんとかしてゴルフのスコアがアップする方法はないものかと、日夜考えいるのも事実です。こう書くと偉大なプレーヤーから厳しいお言葉が飛んで来そうですが、これは誰しも考えていることではないでしょうか?
 そんな折、たまたまゴルフ場でお会いした方が変な長いゴムのロープで、身体を回転させたりしている姿を目にしました。聞くと、肩こりが治り、飛距離がアップし、しかもメタボが解消できる、と言います。その方自身20kgぐらい体重を落としたとか。えっと驚きながら、内心やった!と思いつつメソッドを聞くと、ついにやっと昔からイメージしていたトレーニング法だったのです。
 このゴムのロープは、『ラクダ』と称し、さらに輪ゴムのかなり太いゴムのグッヅ、これは『丹田リンク』と言います。このゴムのマシーンを両手で引っ張ったり、身体に巻きつけて回転させたり、呼吸を整えたり、と数十通りのトレーニング法をやるのです。三平は、久しぶりにハマりました。先週の土日も仕事で忙しかったのですが、朝5時ころ起きて1時間半このトレー二ングをやり、さらに夜1時間やりました。翌日も同じパーターンでやり、平日も朝5時から1時間やっています。
 なぜハマったかというと、まず肩こりが楽になりました。それでゴルフに大事な身体の回転がスムーズになて行くのを感じたからです。これだと肩のツッパリがなくなり、スイングでの身体の回転軸がしっかりし、スイング軌道が安定するように感じたのです。まだトレーニングをしてからゴルフはやっていないのですが、なんとなくいいゴルフになりそうな気配がしています。
 肩こりが楽になり、メタボが解消され、ゴルフのスコアアップになる、これは待ちに待ったトレーニング法です。教えてくれたのは、ハル常住さん。プロゴルファーのマネジメントでは定評のある方で、大学でも教鞭をとっている有名な方なのです。
 いやあ、久しぶりの『目からうろこ』でした。トレーニング法の詳細は、次回のゴルフの結果を見てからご報告します。ではお楽しみに。

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