石川遼の激闘に負けず、身障者も熱戦を展開 2010年9月9日木曜日 16:28

 石川遼、薗田両選手の若い選手の激闘が行われた翌日、仙台では、身障者、聾唖者の熱戦が繰り広げられていました。この大会は、9月6日7日と日本デフ(聾唖者)ゴルフ選手権、9月6日だけハンディキャップゴルフトーナメントと身障者の全国規模の大会です。
 デフの大会は、先月スコットランド・セントアンドリュースで開催された世界デフゴルフ選手権で8位となった袖山選手を中心に67名の精鋭が参加しました。開催コースは、杜の公園ゴルフクラブ。世界の名手サム・スニード監修の名コースです。各選手ともスニード監修のグリーンに手を焼いていたようですが、真剣な眼差しでプレーし、力のこもった熱戦となっていました。前日の練習ラウンドの日、石川遼と薗田選手の激闘をテレビで見た各選手は、その二人の熱い戦いにかなり刺激を受け、今回は負けないぞ、という意気込みでショットを打ちこんでいました。この大会は、毎年1回全国の名コースで開催され、2年に1回開催される世界選手権の代表を決める大会となっています。次回の世界選手権は2012年日本で開催されます。その大会に是非とも出場したい各選手は真剣そのもの。石川遼に負けじと世界に羽ばたいて行こう、という熱気が感じられた大会となっていました。カテゴリーは、一般男子、シニア、グランドシニア、レディースの各部があり、それぞれの部で表彰されます。
 また同時に開催されたのが、日本チャレンジド協会関東北日本支部のハンディキャップトーナメントです。
こちらは、片足や片手の人、片麻痺の人、盲目の人など身体の一部にハンディを背負っている人達の大会です。こちらはまた片手でも健常者より飛ばす人がいたり、片足で義足を駆使してショットしたりする皆さんが
激闘を展開しました。スコアは、80台~90台と皆さんうまいんです。中には70台前半のスコアでラウンドする人もいて、健常者に交じってクラブチャンピオンになっている人もいます。一様に言えることは、皆さん明るい。ゴルフを始めるようになって社会復帰ができるようになり、人生に積極的になった、というコメントをする人ばまりです。今回は群馬県から60歳後半の女性も元気に参加してきました。そんな各選手のプレーぶりを見ているだけで、三平も元気をもらいました。プレー後は、コース近くの有名な温泉、秋保温泉の岩沼屋に宿泊し、露店風呂で心と体を癒しながらゴルフ談議に花を咲かせ、思い出に残る大会となったようです。
 こんな大会もありますので、たまには身障者の皆さんと一緒にラウンドしてみませんか?技術的にも非常に参考になりますし、何といっても元気が出てきますよ。

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