中国のゴルフ場経営者30人の前で講演しました 2010年8月25日水曜日 15:17

 三平にもたまには講演依頼があるのです。えー?とびっくりするかもしれませんが、今回は、上海交通大学と中国領事館からの依頼で、日本のゴルフ場事情というテーマで講演依頼があったのです。上海交通大学というのは、経営とかマネジメントなどを教えている大学だそうです。江沢民が卒業した大学で、中国で3番目に
優秀な大学と言っていました。その大学の大学院に中国のゴルフ場の経営者達が入学して勉強しているんですね。みんな三平の講演でもメモを熱心に取っていました。その姿を見て途中から冗談も言えなくなってしまいました。三重県のゴルフコースで講演会が開催されたのですが、名古屋空港に着いてすぐコースに到着し、そのまま講演会になったのですが、寝てる人は誰もいませんでした。
 中国は既に500か所ぐらいのゴルフ場がオープンしたようです。2年前に行った時は、まだ200ぐらいだったのですけどね。更に同じぐらいのコースが建設中だそうです。すごい話です。日本には約2400コース存在します。これで世界第3位です。1位はアメリカの1万8000コース。2位がイギリスの3000コースです。中国は、国土が日本の25倍ありますから、このまま造り続けたら4万コースを超えてしまいます。もちろんそこまではいかないでしょうが、アメリカの数ぐらいまでは行くような気がします。それだけ熱心にしかも一生懸命勉強しています。最高年齢が50歳、ほとんどが30代の経営者達ですが、一緒にコースにも行きましたが、見る者聞くものすべて写真に撮り、メモを取り、質問してきました。ゴルフも意外とうまかったですね。70台~100台ぐらいまでのスコアでしたが、こちらのスイングについても研究熱心でした。
 講演会を終えて懇親会で彼らといろいろと話しましたが、いつか日本がゴルフ場の数においても抜かれる日が来るな、と実感した日でした。

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ついに!やっぱり!えっ!タイガーが正式離婚  14:44

 何と表現したらいいのか、やっぱりタイガーが離婚しました。私生活については触れてほしくない、と言っても世界の大スターのタイガーの話となれば、関係ないと突っぱねるわけにもいかないでしょう。残念な結果ですが、それが現実。これからまた慰謝料の額とか、またメディアにゴルフ以外の話題で取り上げらる事が多くなるでしょう。残念ではありますが。
 三平が最初にタイガーのプレーを見たのは、1996年のことだったと思います。アジアでの試合に初めて出場するということで、ある月刊誌が三平に取材と原稿を依頼してきました。場所はタイ・バンコクでした。大勢のギャラリーに交じって取材していたら、タイガーのキャディーがロープの中に入ってもいいよ、と言ってくれ、タイガーから数m離れたところで4日間取材していました。すごい選手が現れたもんだな、と感心しながら見ていたのですが、この時のタイガーはまだ若干二十歳。ゴルフと真剣に向き合っていたと思います。
子供がサインをねだっているのを見つけると、ガードマンの制止も無視して、サインをしに行っていました。この時の2日目10番ホールでは、390ヤードワンオンというすごいシーンも真後ろすぐのところで見ていました。その時のドキュメントを書いたのですが、月刊誌のトップ10ページに渡り掲載されました。あの時の興奮はいまだに覚えています。その後そのコースに行ったところ、プレートがティーに埋められていて、「ワンオン、but 3パット」と書いてありました。
 あの時、ひとつ気になっていたのは、ギャラリーがショットの瞬間シャッターを押したりすると、怒ってクラブを投げつけていたことです。パットも入らないとパターを外に投げつけていました。しかもばかやろう、とか畜生というような4レターワードをいい続けていたのです。当時はまだタイガーのすごい部分にみんなびっくりしていましたから、アスリートならこれぐらい言っても当たり前だろうぐらいに思っていました。しかし最近の記者会見で、何度優勝しても面白くなかった、というコメントがありました。つまらなかった、ということですよね。そう思うと彼は何を目指しているのでしょうか?勝つことが当たり前にになってきたころから変わってきたのでしょうか?世界中から注目され、それで人間の模範という形で生きていくことに耐えられなくなってきたのでしょうか?となると今の姿が彼の真の姿なのでしょうか?わからなくなってきました。
 でも三平は、タイガーのゴルフが好きです。私生活などあまり見たくありません。今回の離婚を機に心もすっきりしたことでしょうからまた怒濤のタイガーラッシュを見せてほしいものです。別にいい子でも悪い子でもどちらでもいいです。でもゴルフだけは裏切らないようにしてほしいものです。

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いよいよノッテきた宮里藍! 2010年8月24日火曜日 15:03

 宮里藍がいよいよ賞金女王に向けて、ノッテきました。昨日米国オレゴン州の人気コース、パンプキンリッジで開催されたセーフウェイクラシックで完全優勝を遂げたのです。完全優勝というのは、3日間一度も首位を明け渡すことなく、最後まで首位を保持し、優勝したということです。2位の強豪カーに2打差をつけ、堂々の優勝です。今回は宮里藍の強さを米国のゴルフファンにまざまざと見せつけたという感じのゴルフでした。彼女はノッテくると、アプローチとパッティングが面白いように決まります。バーディーを積み重ねていくにはこれがなくてはいけません。タイガーの全盛期も長いのから短いのまで、とにかくパッティングはよくカップインし、アプローチはピタピタ寄りました。同じようにこれが彼女が勝ち続ける秘訣ですね。
 これで年間5勝。1987年に岡本綾子さんが賞金女王になった時は、4勝でしたが、それをいとも簡単に抜いてしまいました。これは強いです。いよいよ賞金女王が現実味を帯びてきました。日本の藍ちゃんから世界の藍ちゃんへの大出世です。青木功さん以来、世界の~とついた選手が出てきていませんでしたが、これで藍ちゃんに正式にバトンタッチすればいいですね。これからは皆さん「世界の藍」と呼びましょう。そういえば、このボギー三平のブログの最初に藍ちゃんの好調の秘密を紹介しているのです。藍ちゃんファンとは言え、ここまで取り上げて、その年にこんなに活躍するなんて、三平もうれしいですね。
 これは絶対に賞金女王間違いなしです。三平が予言します。絶対です。

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まだまだ早かったメジャー開催コースの攻略 2010年8月17日火曜日 13:24

 世界でも屈指の難コース・ウィスリングストレイツで開催された今年最後のメジャー全米プロでは、石川遼はじめ、期待の日本代表選手達はことごとく予選落ち。世界のゴルフ界の奥の深さを思い切り知らされた格好となりました。1000を超えるバンカーが18ホールに点在し、スコットランドの歴史あるリンクスコースにも負けない、近代の難関リンクスコースを名匠ピート・ダイが造り上げました。日本にはまるで存在しない珠玉の難コースです。こういう難コースでの開催の時は、ゴルファーの真の実力が出るといいます。バンカーだけではなく、グリーン周り、特にグリーンを狙うショットが非常に難しい。距離を正確性を求められ、少しでもはずせば、深いラフやまともにアドレスも取れないようなマウンドやバンカーに捕まる。グリーンをはずしたら必ず1打は多く打ってしまうという典型的な加罰型の意地の悪いグリーン周りです。さらにミシガン湖に面した丘陵地帯ですから風も強い。
 ということは、確実にドライバーをフェアウエイに飛ばし、正確なターゲットにアイアンショット打ち、少なくともパット、2パットで決めるという基本的なゴルフができないとボギーを積み上げてしまうことになります。今回の日本代表は、皆さんボギーを積み上げていたわけです。つまりまだまだコースを攻略する、というところまでの実力には達していなかった、ということになるわけです。石川遼が全英オープンの時のコメントで、トム・ワトソンと一緒に回って、風に対するショットを学んだと言っていましたが、まだまだ自分のものにはなっていなかったということですね。
 いすれにしてもこのような世界レベルの難コースを攻略するには、このようなコースに何度も足を運んで訓練していかないとなかなか上位には来ないと思います。日本ではお目にかかれないコースです。ゴルフに対する意識の違いか、欧米には、なかなか攻略しにくいコースを造りたい、というオーナーが多いのですが、日本では、できるだけいいスコアが出るコースを造りたい、というオーナーが多いのですね。この違いが、日本人が海外で勝てない原因になっているのです。青木功さんが米国ツアーに本格的参戦していたころ、日本人プロに対し、「とにかく腰を米国に落ちつけてプレーしていないとだめだよ、メジャーの2,3試合前に来て、出ましたと言ったっって勝てるわけがない、そんなに海外のコースは甘くないよ」という言葉が今更ながら思い出されます。遼君この言葉をかみしめて来年またがんばろう。

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偉大なプレーヤーの名言レッスンコーナーその12 2010年8月12日木曜日 15:37

「ゴルフとは朝、自信を与えるかと思えば、夕べには自信を失わしめるゲームである」
  ハリー・バードン(1870~1937)
 ハリー・バードンは、「モダン・スウィングの父」と呼ばれ、近代ゴルフの基礎を作った人です。研究熱心で現在世界中のゴルファーの主流となっているオーバーラッピング・グリップを考案した人としても知られています。米国ツアーでは、その功績にちなんで、ツアープロにとって最も欲しいタイトルと言われる年間平均ストローク1位の選手を顕彰する賞「バードントロフィー」にその名をつけられています。
 そんな人が残した名言です。ゴルフは急速に上手くなるものではなくて、2歩進み、1歩後退しながら前に進んでいくような性格のスポーツです。
 ボギー三平の周囲にも、「よしわかった!開眼したぞ!」とよく叫んでは、次のゴルフではおかしいな、と落ち込んでいる人がいます。つまりそんなに簡単にゴルフはわかるものではないのです。練習していて何発かいい球が出たら、もうそこでクラブを代える人がいますが、本当はそこからがいい球を出たスウィングを固めるための練習に移らないといけないのです。
 名手ハリー・バードンでさえ行きつ戻りつ、上達していったのです。だからこそゴルフは奥が深いもの、と誰しもが思っているのです。あの世界ランク1位に君臨していたタイガー・ウッズでさえ、最近のトーナメントでは下位に低迷しています。精神的なものとは思いますが、彼でさえこんな状況になるのですから皆さんもよくわかると思います。皆さん、ラウンド中軽々しく「分かった」と言わないようにしてくださいね。

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全米プロ開催コースと石川遼への期待 2010年8月11日水曜日 17:18


 今回メジャー最終戦全米プロが開催されるウィスリングストレイツで、石川遼がどんなプレーをしてくれるか、非常に興味があります。このコースでどんなプレーをするか、で来年以降の石川遼の活躍を占うことができる、と言っても過言ではありません。このコースは、過去彼がプレーしたどのコースよりはるかに難しいコースだからです。タイプが全く違っている、と言っても過言ではありません。
 日本では、58を出したと言って、ギネスにも申請などと話題になっていましたが、スコアを聞いて最初はびっくりしたのですが、そのプレーの内容を知って、がっかりしました。理由は以前も書きましたが、ドラーバーショットの次のセカンドショットで使用したクラブが長くても8番アイアンだったのです。それ以外はピッチングウエッジかサンドウエッジ。58というスコアは素晴らしいですが、これを単純に喜んでいいのか、困ってしまいます。つまりコースが簡単すぎるのです。今回のウィスリングストレイツは、全く逆。バンカーの1200個もあるのもすごいですが、グリーンを狙うクラブがロングアイアンがほとんどになるはずです。さらに風が吹いたら、とんでもなく難しくなります。こんな設計のコースで、この難しいコースをどう攻めるか、石川遼の真のゴルフを見ることができるのです。
 その昔、マスターズの創始者で、オーガスタナショナルを設立した、ボビー・ジョーンズは、アマチュアながら全米オープン、全英オープンに優勝し、全米アマ、全英アマのタイトルも合わせて初のグランドスラムを達成した球聖と呼ばれた名プレーヤーですが、彼が初めてセントアンドリュースオールドコースをラウンドした際、あまりにも難しくて、途中スコアカードを破り、10番ホールで帰ってしまった、という事件を起こしました。あまりにも難しいコースで、しかも風も強い。当時世界中のゴルファーから尊敬されていたボビー・ジョーンズのこんな姿を見せたということは大事件だったのです。ちなみに前半9ホールのスコアは45だったそうです。そして今でも最後の10番ホールにボビー・ジョーンズホールとネーミングされています。
 しかしここでボビー・ジョーンズは、自分に足りものを発見、この後、驚異的なスコアでセントアンドリュースを制することになるのですが、このエピソードは後述することにして、今回の全米プロで、石川遼が、ボビー・ジョーンズがセントアンドリュースで初めてラウンドした時と同じような結果になるのか、それともさらに飛躍しているゴルファーになっているのか、しっかりと見極めることができるコースだと思います。
 元々飛行場だった跡地をこのコースのオーナーが買収し、大好きだった設計者ピート・ダイにこの上ない難度の高いコースになるようにと依頼した結果完成したコースです。アメリカのコースにしては珍しくカートを採用していない。スコットランドのコースのようにキャディーと歩いてラウンドするスタイル。ここまでリンクスコースと同じにしたいと徹底しているのです。ゴルフ発祥の姿を造りたい、ということなのでしょう。ピート・ダイのリンクスコース設計へのこだわりとそれを実現させたオーナーの財力が造り上げたということになります。ちなみにこのコースのオーナーは、バスタブや台所の流しなどを造っているカーラー社という会社のオーナーです。
 そんな二人の傑作のコースでメジャーが開催されるというのは、本当に意義深いことなのです。

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バンカーとの戦いをどう克服できるか?がカギとなる全米プロ  11:12

 今年もいよいよメジャーの最終戦・全米プロの季節となりました。といいますのも、三平もよく全米プロによく行きましたが、とにかく暑かった、という印象しかありません。朝早いスタートの選手達も、パッティンググリーンでスタート前の練習しているだけで汗びっしょり、という環境の中での大会だった、という記憶しかありません。8月の大会ですからそれはしょうがないのですが、今年も同じように厳しいでしょうね。
 しかもバンカーがなんと1200個もあります。一歩コースに出たら暑いなどという意識はなくなるかもしれません。見えるのは、湖(ミシガン湖)とグリーンとバンカーだけ。どこにフェアウエイがあるの?といった具合です。先日のバンカーの攻略がカギと言われたセントアンドリュースオールドコースでさえ、100個を超えたぐらいの数です。オーガスタナショナルに至っては50個しかありません。それが1200個ですから、どれほどかわかるでしょう。バンカーがこれほどあってさらに距離も7500ヤードを超えます。もう殺人的な長さとバンカーのあるサディステックなコースと表現したほうがいいかもしれません。しかしこれが2004年の全米プロで世界中にテレビ放映されると押すな押すなの大盛況となったのです。アメリカ人もSの人が多いのかもしれませんね。
 名匠ピート・ダイが渾身を込めて造ったリンクス、アイリッシュスタイルの超難関コースですから、人気が出るのは当然なのですが、シングルクラスの人がラウンドしても1ダース近くボールを失くす可能性があるコースなのです。
 2004年の全米プロの時は世界中のゴルフファンに衝撃を与えましたが、その時はステディーなプレーで定評があるビジャイ・シンが優勝しています。
 さて今年はどういう展開になりますか?ヨーロッパ勢がメジャー2勝しているので、タイガー・ウッズなどの米国勢がどういう巻き返しのゴルフを見せてくれるか?日本ではあり得ないこのようなコースセッティングで石川遼が、このバンカーをどう克服するか。明日からまた寝不足の日々が続きます。

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リンクスコースと全英女子オープン 2010年8月5日木曜日 16:51


 先週スコットランドのロイヤルバークデールで開催された全英女子オープンは、女子にとっては過酷なコースだと思います。リンクスコースのイメージは、どうも女性には合わないように感じます。風や雨、ほとんどメンテナンスなどでも手を入れることのない伸びきったフェスキュー芝のラフ。日本のコースしか知らない人達には、どこにゴルフコースがあるの?などという会話が聞こえそうです。
 リンクスというのは、海と陸をリンクするからリンクスといいます。スコットランドの海沿いにある広大な原野に造られていますが、元々はこの原野で羊の放牧が行われていたのです。この羊の牧場で働いていた人達が、羊を追いかけながら、石ころを棒っきれなどで打って遊んでいたのが、ゴルフの起源だという説があります。またバンカーは、その羊達が寒い海風を避けるために穴を掘って潜んでいた場所だったのです。次第に面白くなり、目標を見つけては、その目標を目指すように石ころをひっぱたいていた、ということだったようです。この羊の牧場にはさすがに女性は働いていなかったと思われます。頑健な男性達の遊びだったのです。
 歴史の資料には、スコットランドの王女が男性に負けじとゴルフをやり、男を負かした、という記述もありますが、一般庶民の女性達は、料理、洗濯、掃除に精を出していたのでしょう、史実には一般の女性は全く出てきません。出てくるのは、仕事をサボってゴルフにうつつを抜かす亭主を叱る場面だけです。それが元でリプレースというルールができているほどですから。
 そういうスコットランドの歴史を考えるに、あの荒涼としたロイヤルバークデールに美人ゴルファーは似合わないですよね。そんな思いで三平はテレビを見ていました。三平もスコットランドのあちこちのリンクスコースでプレーしましたが、何個ボールを失くしたことか、これが続くと惨憺たる雰囲気になっていきます。しかし途中思い直し、ゴルフの歴史を歩んでいるんだ、と思うと、博物館を歩いているような感じでプレーすることができます。それがまた病みつきになりやたりリンクスコースに行きたくなるんですね。
 三平も過去どれぐらい行っているか数えたら、セントアンドリュースオールドコースだけでも20回行っていました。いわゆるハマった、というやつですね。
 そんなリンクスコースで、宮里藍、上田桃子とも9位と大健闘です。この自信が大きいと思います。リンクスコースを克服すると他のコースが簡単に思えてきます。これからの2人の活躍が期待されますね。
 

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