米国が育てた宮里美香がぶっちぎり優勝ー日本女子オープン 2010年10月7日木曜日 14:40

 アマチュア時代は日本でプロになるものと思っていた宮里美香が、いきなり米国でプロを目指したのが、3年ほど前だったでしょうか?思い切りのいいショットと持ち前の強気のゴルフが、必ずやプロの世界でも活躍するだろう、と評論家諸氏からも期待されていました。しかし彼女はいきなり米国に行ってしまったのです。
しかし案の定米国でも大活躍。優勝こそないものの、米国賞金ランキングでも20位に入る大健闘しています。米国のツアーでの優勝も時間の問題でしょう。その宮里美香が、今年の日本女子オープンで2日目から独走体制に入り、そのまま優勝を遂げたのです。実に見ていてテンポのいい、リズム感のある楽しいゴルフを見せてくれました。
今回の開催コースの大利根CCは、名門中の名門コースですが、彼女にしてみれば、米国のコースで育っているだけに、深いラフに捕まらなければ、楽勝だったのではないでしょうか?他のプレーヤーには目もくれず、
黙々と自分のゴルフを展開していました。その象徴が、最終18番ホールのパット。短いパットが残ったのですが、もう一人のパートナーのパットを待たずして、簡単にカップインしてしまったのです。通常は、最後の優勝パットは残すもの、と決まったいるはず。解説の樋口久子プロも思わず、「あれ、入れてしまいましたね」と苦笑している感じでした。宮里美香にしてみれば、いつも通りに淡々とゴルフをしていていつも通りにカップインさせたのでしょう。他のプロは眼中になく、コースに対する印象も、淡々とプレーするだけで、どうとも思っていなかったように思います。
 やはり米国の難度の高いコースでもまれているだけに、このようにまっ平らで、それほどプレッシャーのないコースでは、言葉には出さないと思いますが、楽勝だったのではないでしょうか?宮里藍も同様だったと思います。彼女の場合は、ちょっと体調が悪かったようですね。体調が悪くてもベスト10には入っています。また2位に入った佐伯三貴も最終18番ホールで隣に打ち込むも、そのまま隣のホールをプレーし、グリーンにパーオンのパーでホールアウト。こちらも米国のコースには慣れているプロでした。
うーん、またまた日本のコースのレベルを感じさせる大会でした。

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