偉大なプレーヤーの名言レッスンコーナーその13 2010年10月1日金曜日 15:52

 『半端なゴルファーほど自分のスイングについて語りたがるもの』
  戸田藤一郎(1914~1984)
 戸田藤一郎は鬼才と呼ばれ、日本のプロゴルフ勃興期を背負った一人です。キャディーから身を起こし、日本を代表する名門・廣野ゴルフ倶楽部でプロになりました。1935年に渡米し、全米オープンなどに出場し、当時の米国を代表する名選手・ウォルター・へーゲンの回顧録にも、「日本からやってきた6人の中でも最も素質抜群」と書かれたほどです。1939年には、日本オープン、日本プロ、関西オープン、関西プロに優勝し、同年グランドスラマーと騒がれました。57歳で公式戦優勝の最年長優勝記録の持ち主でもあります。
 サングラスをかけ、黒ずくめのファッションに身を包み、練習は深夜、みんなが見ていないところで行ったという異色ぶりは、三平もかすかながら覚えています。鬼才と呼ばれたのもうなずけます。そんな異色の天才がいつも言っていたのが、表題に掲げた言葉です。
 これからゴルフを始める人はもちろん、長くやっている人も、ゴルファーの価値を推し量る指針として、この言葉をかみしめてみることを、三平は提案したいと思う今日この頃です。

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