偉大なプレーヤーの名言レッスンコーナー その5 2010年5月17日月曜日 12:44


『基本を身につける前にスコアをつけようとするのは、歩き方を覚える前に走ろうとするのと同じで、全く馬鹿げた行為だ』   ジーン・サラゼン(1902年~1999年)

 日本でも、その名前が冠トーナメントになったこともある、おなじみのジーン・サラゼンさんは、ゴルフに対しては厳しい方でした。第2回マスターズで奇跡のショットと言われるパー5でのダブルイーグルで優勝、世界初のグランドスラマーとなったゴルファーです。またサンドウエッジの発明者としても有名です。不肖ボギー・三平もサラゼンさんのフロリダのご自宅まで行ったことがあります。その時は3日間フロリダに滞在し、サラゼンさんの設計したコースでゴルフを楽しませていただいたり、お孫さんと釣りに出かけたり、と楽しいひと時をすごさせていただきました。
 そのサラゼンさんの厳しいゴルフの教えです。
 日本人ゴルファーはスコア至上主義とよく言われます。練習場にもろくに行かず、ぶっつけ本番でプレーに行き、すぐスコアカードに記入しようとします。その点、アメリカやゴルフ発祥のイギリスのゴルファーは、スコアカードに記入するのは競技の時だけで、プライベートでのプレーの時は、和気あいあいとスコアよりショットを楽しむゴルフをする傾向にあります。日本は、プレー代も高いというイメージがあるのか、スコアをつけないと損だというイメージがあるようです。しかしサラゼンさんは、このことが上達を妨げることになると警鐘を鳴らしているのです。
 スコアを付けるということは、自分の体と心を縛ることになるからだそうです。ボールを打つ技術が上達し始めてからは、その上達を計る意味と今度は競技を楽しむ意味でスコアを付けることをお勧めする、ということになるわけです。しかしサラゼンさん曰く、スコアを付けるのは、体と心の開放感を感じながらのびもびプレーできるようになってからでいいのです、ということです。
 「上達したかったらコースで、ペンシルを捨てろ」というスコットランドのことわざもあります。練習場でみっちり基本を身につけ、コースに出た後も、しばらくはスコアをつけず、実戦で技術を磨く、これが正統派のゴルフ上達法ですよ、とサラゼンさんは主張しているのです。三平も反省しなくてはいけませんね。ゴルフを始めて30年、スコアを付けないと言ったら、もう三平の悪ゴルフ仲間達はは許してくれません。
これからの上達はないかもしれませんね。(さびしい…)
 

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