ついに出てしまった「遼君がつぶされる」の声 2010年5月11日火曜日 17:01


 今週発売の週刊ポストに、「日本ゴルフ界に集(たか)られて石川遼が潰される」という記事が出ました。ボギー三平は、いつかは出るだろうなあ、と思っていた記事です。トーナメント界、用品界などゴルフ界がこぞって石川遼君におんぶにだっこで、彼を山車にして人気を得ているのが実態となっています。もし何かの拍子に遼君が倒れたり、全くショットがだめになったりしたらどうするんでしょうか?この記事の心配はもっともな話なのです。いつこのような記事が出るのかと心配になっていました。この記事にあるように、遼君のスウィングは、まだまだ発展途上なのです。これから身体も伸びていきますし、変化もする。それに合わせてスウィングもアジャストしていかないといけない。コースマネジメントももっと勉強しないといけない。また他のプレーヤーとの駆け引きも覚えないといけない、などと彼にはいろいろやることがまだまだいっぱいあるのです。これを克服していくにはしっかりとした練習をしていかないとだめなんです。
 それなのに、芸能人のキムタクを超えるCM契約をしているとも言われます。今や何と21社もCM契約をしているんですね。このCM撮りをする時間だけでも大変な労力です。
 驚いたのは、プロゴルファーの選手会の副会長に遼君を選出したことです。これも遼君人気にあやかろうとしている選手会の意図が見え見えですね。彼はまだ18歳ですよ。こんなことでいいのでしょうか?
 青木功プロが、ある米国のシニアトーナメントに出場していた時に、いきなりこう言ったのです。「おい、最近いろいろ考えるんだけど、『心技体』という言葉があるよね?でも俺は実感として、『体技心』じゃないかと思うんだよ。きちんとケアされた身体じゃないと技は身につかないし、心理的にも落ち着かない。心が先じゃないと思うんだよね」としみじみ言っていたんですね。三平はまさにこれは青木プロのこれまでの40年以上もの間トッププロとして第1戦で戦ってきた経験から出た真実ではないかと思いましたね。
 このことは遼君もしっかりと認識すべきですし、むしろ彼の関係者のほうが認識する必要があることだと思います。今や彼は日本が生んだ宝です。この宝をもっと大事にすべきですね。このポストの記事は、いい意味での警鐘だと思います。

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