タイガーも真っ青、遼君の大逆転劇! 2010年5月3日月曜日 14:26


 世の中のゴルファーは、きっと遼君の最小スコア記録更新の話題で持ちきりでしょうね。それにしてもすごい記録を作ったものです。倉本プロの59の時も破られないのではないか、と思いましたが、それをいとも簡単に破りましたね。解説の川田太三さんも「私の予測をはるかに超えたゴルフをしていますね。」というコメントが印象的でしたね。ジャック・ニクラウスが出現した時に、アーノルド・パーマーが、「私とは次元が違うゴルフをしている」とコメント。タイガー・ウッズが出現した時、そのジャックが、「我々とは全く違うゴルフをしている」とコメントしたんですね。この遼君のプレーを見て、丸山プロも同じようなことを言っていました。
 このトーナメントを見ていて、1998年のヨーロピアンツアーのジョニーウォーカークラシックでのタイガーの大逆転劇を思い出しました。タイ・プーケットのブルーキャ二オンという非常に難しいコースで開催されたのですが、最終日ライバルのアーニー・エルスに7打差をつけられたタイガーが、何とインに入ってから、この7打差を逆転してしまったのですね。横で見ていたボギー三平もさすがに足が震えるほど興奮したのを覚えています。とにかくセカンドショットがピタピタとピンに近くにより、長いパットはいとも簡単に入っていました。三平と一緒ににタイガーの母親のクルチダさんが横を歩いていたのですが、三平と目が合うと、「アンビリーバブル」とつぶやいていました。
 あの時の興奮がそのまま再現したような感じでしたね。しかしそのタイガーが、この週、何と予選落ち。遼君と対象的な姿が見られました。
 タイガーの場合は、アーニー・エルスという当時ランキング2位の選手を大逆転。遼君も丸山茂樹プロという米国でも優勝経験のある選手を大逆転。両者とも相手にとって不足はない、というプロですね。これもすごいことです。
 ただひとつ気になるのが、遼君が使用したセカンドショット、サードショット、いずれもグリーンを狙うショットが、一番大きいクラブが8番アイアンなんですね。大半がサンドウエッジ。ティーショットが異常に飛んだということも言えますが、あまりにも遼君にとっては、短いコースだったかもしれません。ある番組で小山武明プロが、「遼君にとって日本のコースは、簡単に思えてくるのではないでしょうか?」と意味ありげなコメントをしていました。つまりもう遼君にとっては海外のコースで鍛錬をしたほうがいいのかもしれませんね。このことはまた別途書きますが、日本でも、北海道の小樽CCや兵庫県のゴールデンバレーGC、東条の森CCなどのように、コースレート75以上の難度の高いコースじゃないとつまらないのではないでしょうか?コースがプレーヤーを育てる、と言います。

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