偉大なプレーヤーの名言レッスンコーナー その4 2010年5月6日木曜日 15:21


 『ゴルフは左手のゲームである』
 ボビー・ジョーンズ(1902~1971)
 
 ボビー・ジョーンズは、アマチュアながら当時の世界4大メジャートーナメントに優勝し、そのアマチュアのまま引退した伝説のゴルファーです。引退後故郷のジョージア州オーガスタに帰り、オーガスタナショナルを建設し、世界の祭典マスターズを創設したのです。世界でただ一人、球聖と称される偉大なゴルファーなのです。
 そのボビー・ジョーンズの究極の言葉がこれです。ゴルフスウィングは一体左右どちらの手を主体にするのか?この議論はかなり古くからあったのですが、球聖のこの言葉によって一応議論の結論になった言葉です。
 ジョーンズが、左手に重要性を実感したのは、英国のサニングデールにおいての練習ラウンドにて、66のスコアを出した時だそうです。方向を決めるのは左手の役目、右手を使って飛ばしたとしても、曲がっては何もならない、と喝破した、ということです。つまり右打ちの人にとって、船に例えるなら左手が方向舵、右手がエンジンだということですね。左手のスウィングをきちんと覚えた人が上達が早い、ということになるわけです。
 その後異論も出ました。スペインの名手セべ・バレステロスやジャンボ尾崎の師匠として名高く、鬼才と呼ばれた戸田藤一郎などは右手重要論者でした。しかし現在では、やはり左手優先主義となっています。今や人気解説者となった羽川豊プロなどは、「右手のリードでスウィングするように!などというレッスンプロがいたら、すぐそこのスクールは辞めなさい」とまで言っています。
 重要なことは、器用でパワーを出せれる右手以上に、左手を強靭にすることが皆さんのゴルフの上達を早めることになるということですね。このことは頭の隅に絶えず置いておいてください。

ラベル: