練習の賜物、横峯さくら今期初優勝! 2010年5月17日月曜日 10:16

 昨年の賞金女王の横峯さくらが今季初優勝しました。前週のワールドレディースでも好調なプレーをしていたので、優勝も時間の問題だなと思っていましたが、簡単に優勝しました。なんか日本の第一人者というような貫禄もついてきましたね。この優勝は、彼女にとっては当然の結果だと思えるかもしれません。と言いますのも、彼女の練習の量が半端じゃないのです。彼女のスウィングを見るとはっきり言って、それほど華麗な流れるようなスウィングではないですよね。でもプロから見れば、あれは大変な練習をした結果のスウィングだよ、とわかるのです。ゴルフ理論というより何発もボールを打ち、数多くのスウィングを経た結果作り上げた彼女独特のスウィングなのです。数十m先に1本の竹を立て、ドライバーで打ったボールをその竹に当てるように、何回も何回も練習したといいます。ドライバーは飛距離を伸ばす練習だけするのは一般的ですが、正確性まで鍛えていたんですね。
 フンドーキンレディースで優勝を決めたのも、16番パー5での2オンのバーディーです。正確で飛距離が出るドライバーとスプーンで2オンを決めた結果のバーディーです。今やドライバーは彼女の最も得意な武器となりました。
 これで思いだされるのが、現日本女子プロ協会会長の樋口久子さんです。彼女の得意クラブもドライバーでした。彼女のスウィングも独特のフラミンゴ打法。世界中のプロ達からも、あのスウィングは真似できないと言われたスウィングです。彼女も半端じゃない練習で作り上げたスウィングです。1日中ドライバー1本を朝から晩まで打っていたという話をよく聞きました。
 また青木功さんのガムテープ練習も思いだされます。この話はまた別の機会に書きますが、フックボールの癖をフェードボールに直すのに、グリップをフェードボールの形にし、それを動かないようにガムテープでグルグル巻きにして、1日中打つという練習を何日もしたとよく食事の席で何度も聞かされました。
 その結果二人とも世界のゴルフ界でも活躍できたんですね。横峯さくらもだんだんこの二人の領域に入ってきたような気がします。優勝のコメントも「自分でも成長したと思います。」言っていましたが、これは練習の結果の自信の表れなのでしょう。
 私的にも、賞金を宮崎の牛の口蹄疫対策にも1200万円という寄付金を行っています。これも純粋に評価していいのではないでしょうか。彼女の人間性が出ているような気がします。
 この大会も2位以下が米国ツアーから引き揚げてきた韓国、台湾の選手ばかりです。これらの強豪と今年は
熾烈な戦いを強いられることになります。横峯さくらが日本のけん引者となって頑張ってほしいと思います。

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