三塚優子プロ事件で改めて考えたいプロゴルファーという職業 2010年5月8日土曜日 11:14
ワールドレディース選手権での三塚優子プロ事件は、プロゴルファーの役割、職業というものを改めて再確認させられる事件でしたね。ある女子プロからまた連絡があり、「今回の件は、一般の皆さんはどう感じたのでしょうか?」と質問してきました。ざっくばらんに言って、子供にさえ、「三塚お姉ちゃん、こんなことしたらだめじゃないの?」と叱られてしまうような恥ずかしい行動ですよね。賞金を出しているスポンサーや入場料を払って見に来ている人たちにどういう言い訳をするのでしょうか?「すいません、切れてしまいました」と言ってしまうのでしょうか?
三塚プロは女子プロ界でも将来を嘱望されたプロです。その豪快なショット見るとわかるように、いわゆる『華』があるプロです。彼女を目当てに楽しみに来ているギャラリーもたくさんいたと思います。そんな期待のプロなのに、自分の取った行動に不本意なペナルティーを科せられただけでプレーを投げ出してしまう、という行動は、さすがに恥ずかしい行動です。
プロゴルファーという職業の役割、プロゴルファーという職業が誕生した歴史をここでもう一度勉強する必要がありますね。
簡単に言えば、プロゴルファーというのは、ゴルフのプロです。つまりゴルフのあらゆることに関するプロということですから、プレーの技術的なことはもちろん、ルールマナー、クラブやボールなどのグッヅ、ゴルフ場のこと、芝に関すること、ゴルフの歴史、ゴルフが育てる人間的な気質、自分自身が審判というゴルフの競技に対する公平性を持った人間性など、ゴルフに関するあらゆることをマスターした人たちに対する称号なのです。だから尊敬され、一目置いた存在として見られるわけです。
米国の辛口コメンテーターなどは、不祥事を起こすプロたちに対して、あの人たちは、プロゴルファーではなく、トーナメントプロだ、という表現をすることがあります。つまりプレーの技術だけマスターした人たち、という一種の蔑んだ言い方です。よく自動車の運転にたとえる事もあります。運転技術をマスターしていても、交通ルールやマナーをマスターしていなかったら、世の中交通事故だらけになってしまいます。
今回の事件は、まさにこのことなんですね。
ここはやはり女子プロ協会も、女子プロの資質に対する教育もきちんとすべきだと思います。三塚プロの豪快なスウィングを見たいという人も大勢いるわけですから、きちんと反省し、本来のゴルフマインドを身につけ、早く戻って活躍することを期待したいですね。
ラベル: 雑記録