韓国勢強し。お待ちどう様、全美貞が優勝 2010年5月31日月曜日 13:19

 先週のツアーは男女とも韓国勢が優勝。韓国勢強し、を大いにアピールしました。女子の全美貞は、貫禄の優勝でヨネックスレディース2連覇。アーニー・エルスばりのゆったりした大きなスイングで、スケールの大きなゴルフが彼女の特徴。人間的にも魅力あふれる人物と誰もが言います。序盤戦もっと早く優勝するものと期待したファンもいると思いますが、そうあわてなさんな、とでも言いたそうな、余裕のスタートを切ったという感じですね。彼女のプレーぶり見てもいつでも優勝できるんだという自信のようなものを感じさせるプレーぶりでした。賞金女王を狙う横峯さくらや古閑美保、不動裕理らにとっては最大のライバルのような存在でしょう。
 一方男子の金庚泰は、日本ツアー初優勝ながら、なんと日本アマに2回も優勝している強豪なんです。この優勝は遅い、と言われるほどのゴルファーなんですね。こちらも石川遼、池田勇太両プロの最大のライバルとなるに違いない存在なのです。
 しかしそれにしても韓国勢は強いですね。最近いろんな人達からよく聞かれるのは「どうして韓国のプロはこんなに強いんですか」という質問です。同じ質問を直接韓国のプロに質問をするのですが、「いつも真剣勝負なんです、心意気が全然違うと思いますよ。」という答えばかり帰ってきます。いや日本のプロだって同じ
ように真剣勝負しているはずですよね。
 確かに負けたくない、という気質は韓国の人のほうが強いかもしれません。負けたくないという思いは、練習をする気持ちも違うでしょうし、練習量も違ってくる、なんとかして勝ってやろうという気構えがあるとないとでは、トーナメントでプレー中もずいぶん違ってくるでしょう。
 青木功選手も日本人ながら、「俺も負けず嫌いだと思う。アメリカからちょっとやってきてガバーっと賞金を持っていくアメリカ人を見ていて、今に見てろよ、と思って自分もアメリカに行ったんだよ。目的は、持って行かれた賞金を取り返そうと思ったのがきっかけだよ。それでアメリカに渡ろうと決心した。」と言っています。
 目的がはっきりすれば誰だってその目的に向かって何とかしようとする。この心意気が韓国の選手のほうがややまさっていることがあるようですね。
 日本人も17歳の遼君の後輩浅地君が9位に入りました。日本人で遼君に続く新人も出現しました。遼君を始め、若い力に期待しようではありませんか?

ラベル: