誤解されているゴルフのイメージ 2010年5月21日金曜日 12:59


 宮崎県の牛の口蹄疫で大騒ぎのさなか、農水省大臣が海外出張中にゴルフをしていた、とテレビで批判され、それがまた誤った情報だったと訂正、謝罪が各テレビ局で流れました。しかしどうしてこんなお粗末な話が世の中で展開されるのでしょうね。こんな時、必ずやり玉に挙げられるのがゴルフです。その昔、ハワイで高知県の高校の練習船が潜水艦と衝突して沈没した事故が発生した時に、時の森総理がゴルフの最中で、ニュースを聞いてもプレー終了後に官邸に戻ったと非難の嵐になった事件も記憶に残っているかと思います。
 やはりこの時もゴルフが問題になりました。どうしてゴルフをしている時に特に問題になるのか、ボギー三平も不思議に思いますし、こんな非難を浴びてしまうことに対し非常に憤りを感じます。
 米国の代々の大統領はゴルフが好きな方が多く、ゴルフ場で記者会見したり、声明を出したりするということもあるようです。公的にもゴルフをしながら会談ということもあるでしょう。また英国に行けば、「ロイヤル」という冠のついたゴルフ場がいくつかあります。これらは、英国王室認定のゴルフコースで、いわば日本で言えば宮内庁御用達というような存在でもあります。
 しかし我が日本では、ゴルフは特別の存在と見られる時があります。先般の農水大臣の時も、森総理の時も、まるで犯罪を犯したように各マスコミから非難されるのでしょうか?ここに大きな誤解があるように思います。税金面でも各自治体に大きく貢献し、地域雇用にも貢献、銀行でさえ、このゴルフ場で大きな収益を上げているのが実態なのです。米国では、ゴルフ場のオーナーやホテルのオーナーは社会的地位も高く見られますが、日本ではお金持ちの趣味の延長で所有している、というような見方ぐらいしかされていないようです。この差は一体何なのでしょうか?不思議です。
 さらに米国では、プレジデントカップというような米国と海外の選手との対抗戦を主催していたりもします。すべて大統領の招待のトーナメントです。ゴルフは欧米ではこれほど社会的にも認知されているんです。
 以前ボギー三平は、スペインのバルデラマで開催されたライダーカップ(米国とヨーロッパの対抗戦)の取材に行った際、タイガー・ウッズの組のプレーを見ていたのですが、三平の横で芝の上に座っていたのが何と、米国元大統領(父親のほう)のG.ブッシュさんでした。三平は、どこかで見たことあるなと思いながら、ブッシュさんとは気がつかず、タイガーは、いくつでしたか?などと平気で会話をしていたことがあります。やたら米国の国旗を振って応援しているなと思ってはいましたが…。こんな姿を見ていてもこれほどまでにゴルフは人気があるんだなあと感じます。後でブッシュさんと気がついてびっくりしましたが、この時のブッシュさんの表情を思い出すと日本と欧米のゴルフに対する認識が大きく違うな、と感じざるを得ません。どうしたらこの日本のゴルフに対するイメージを変えられるのか、それがボギー三平のこれからの課題だな、と思う今日この頃です。閑話休題。

ラベル: