大逆転劇 2012年2月6日月曜日 16:44

米国ツアーで、2週間続けて大逆転劇が起こりました。しかも大逆転された選手が翌週大逆転の末優勝という離れ技を演じたのです。どういう因果化か、映画を見ているようですね。
 カリフォルニアで開催されたファーマーズ・インシュランスオープンで、7打差の大差をつけてトップを走っていたカイル・スタンリーは、スネデカーに最終日ひっくり返されてしまったのですが、そのお返しとばかり翌週アリゾナのスコッツデールで開催されたウエストマネジメントフェニックスオープンで、なんと8打差をひっくり返し大逆転優勝を遂げたのです。これは気分よかったでしょうね。一度負けたからと言ってしょげてばかりいてはだめなんです。なにくそという根性が大事なんです。
 このなにくそという根性で、その昔大逆転優勝したのが、我らが青木功プロです。今でもくっきり覚えています1983年のハワイアンオープン。1打遅れをとって迎えた18番最終ホール。ティーショットのドライバーをミスしてラフ、さらにセカンドショットも左にひっかてラフ。万事休すと思いつつバーディーで並ぼうと思って打った残り127ヤードのアプローチショットがなんとカップインしてしまったのです。この時実況していたのが日本テレビの吉田眞一郎アナ。解説者がいるのに興奮のあまり数分も一人でしゃべり続けました。それだけすごい大逆転シーンでした。面白いのは、この時に敗れたジャック・レナーは、翌年このハワイアンオープンで雪辱の優勝を遂げているのです。プロゴルファーは負けず嫌いが多いのですね。
 三平も一度大逆転劇を目の当たりにしたことがあります。主役はタイガー・ウッズ。忘れもしない1998年タイのブルーキャニオンCCで開催されたジョニーウォーカークラシックの最終日。7打差で迎えた最終日。リードしていたのは、あのアーニー・エルス。前半終わって差は縮まらず、2位かと誰しもが思った後半、バーディーラッシュが続き、あれよあれよ、という間に大逆転してしまったのです。三平も興奮してしまい、どうやって18番グリーンまで行ったか覚えていない状態でした。ハッと気が付いた時は、タイガーの母親クルチダさんに思わずコングラチュレーションと握手を求めていました。
 いつみても、ゴルフだけじゃなくて、どんなスポーツでも大逆転劇というのは興奮するものです。特にゴルフの逆転劇には難しい分だけ興奮させられますね。
 ここで処世訓。人生最後まであきらめるな!

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