今年のタイガー・ウッズと石川遼は活躍するだろうか。 2012年1月26日木曜日 13:41

世界のゴルフツアーは、年明けとともに日本ツアーより一足先に開幕しました。欧米の選手たちは、この開幕に合わせてコンディション作りを行っていますから、年明けから勢いが違います。日本はまだまだ寒い日が続いており、開幕が3月後半から4月ですから、日本の各選手の体の仕上げ方はまだまだ冬季トレーニングの段階です。そんな中の石川遼選手も、いきなりハワイでのソニーオープンに出場してもいい成績が出るわけがありません。逆に日本ツアーに合わせているなら、トレーニングの一環として出ているに過ぎないでしょう。これがアメリカツアーに対し失礼に当たらなければいいのですが、また石川遼選手も、まだまだ日本ツアーは開幕していないので練習です、というならアメリカの選手に対して失礼だろうと思います。
 最近の石川遼選手を見ていると気になることが一つ。これまでは若さゆえの勢いで走っていたかと思います。それでも大変な成績を残していますが、日本のゴルフファンはこの成績に飽き足らず、さらに上のレベルを期待しています。そうなった場合、やはり彼自身どのようにしてレベルアップをするつもりなのでしょうか?ここが今年は気になるポイントです。彼は類まれなるゴルフの才能を持っているとは思いますが、それをさらに開花させる努力が必要ではないかと思うのです。つまりそれは彼のスイングそのものを冷静に見つめ分析し、魅力あふれるプレーができるように導くティーチングプロが必要のように思います。あのジャック・二クラウス、トム・ワトソン、タイガー・ウッズにしても必ず第3者のティーチングプロが付いて、彼らのスイングチェックを絶えず行っていました。石川遼選手にとって今年は、この存在がカギを握りそうな気がします。ゴルフというスポーツは、世界のトップランクを目指すなら、この存在は欠かせないのです。今年の石川遼選手はかなり今年、いいティーチングプロに出会わないとかなり苦戦するような気がします。
 一方タイガー・ウッズはどうでしょうか?この2年間自分のまいた種とはいえ、精神的にかなり弱った状態でのゴルフを強いられていました。それがどこまで克服できたか、今週のアブダビでのヨーロピアンツアーのゴルフを見ないとなんとも判断できませんが、ただこのアブダビでの記者会見で、「今回はアピアランスマネーがあったから出場したのですか?」との質問に、いとも簡単に「YES」と答えたのです。これまでYESと答えた選手はあまりいなかったように思います。記者たちはかなりびっくりしたようですが、逆にタイガーは、ここまで言い切ったということは、もう開き直っているのではないでしょうか。言いたいことがあるならどうにでも言ってくれ、ということのように思います。昨年末ティーチングプロだったハンク・ヘイニーまでもタイガーについての暴露本を書きました。これらの周囲から騒がれることに対し、もうどうでもいい、自分はゴルフで勝負だ、という感じなのではないでしょうか?これが事実なら、今年のタイガーはかなり面白い。つまりかなり活躍するのではないでしょうか?ゴルフはメンタルスポーツです。メンタルの持ち方次第で、ミスショットも生まれ、プレーもぞんざいになっていきます。逆に開き直っていたら、周囲の雑音に関係なく、ゴルフに集中できるように思います。そろそろタイガーもここらでまた爆発しないと並みの選手で終わってしまうような気がします。そういう意味では今年のタイガーには目を離せないのではないでしょうか?

ラベル: