今年のゴルフ界は、まさに体・技・心だった。 2011年12月7日水曜日 10:47

来年のゴルフ界を占う前に、今年のゴルフ界の総括を書こうと思いますが、一言で言って、以前青木功さんが突然叫び始めた「体・技・心」に尽きるような気がします。青木さんは、シニアに入ってから、寄る年の波に勝てず、いろいろとケガなどを経験したのですが、ある時、「やっぱり体が健全でないと不安でしょうがない、技も出なければ、心も不安。こんな状態で勝てるわけがない」と横にいた三平につぶやいたことがありました。まずもって体をしっかり治さないと駄目だ、という結論になったのです。今年も石川遼、池田勇太、女子では有村智恵、大山志保、不動裕理など主だった賞金王を狙う選手たちはどこか体のに不安な部分を持ち、さらに”心のケガ”も持っていたような気がします。もちろん大震災の影響もあったでしょう。
 よくメディアでは韓国勢に男女とも押された、日本勢は大丈夫か?などという声が聞かれます。韓国勢と最も違っていたのは、体のケガであり、心のケガではなかったでしょうか?韓国勢の勝利に向かっての意気込みは他を圧倒するものがあります。その典型が賞金王になった選手達であり、最終戦に勝ったジョンミジョンでしょう。負けた日本勢の典型は、カシオワールドの宮里優作の最終日17番ホールセカンドショットとJTカップでの石川遼の最終日14番ホールセカンドショット。まるで勝ちに行っている選手の集中力ではありません。どう見てもこの瞬間勝てないな、と思わせました。
 来年は松山英樹もマスターズ後にプロ入りしてくるでしょう。また女子も今年優勝した藤本や笠、金田などが虎視眈々と狙ってくるでしょう。韓国勢もさらに立ちはだかります。ますます混戦の様相になると思いますが、この体のケガと心のケガを完璧に治した選手が活躍すると三平は予想します。

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