設計者に敗れた横峰さくら。 2011年11月16日水曜日 15:55

今年の伊藤園レディースの最終日最終ホール、同スコアで迎えた横峰さくらプロと藤本麻子プロでしたが、セカンドショットで明暗を分けてしまいました。実はこのコース、三平も建設時設計監修を手伝っていたコースです。特に18番ホールは、グリーン左に大きな池を造り、その池にグリーンが食い込ませるようにせり出させたのです。しかも最終日のピンポジションを池際にできるだけ近づけるように設定していたのです。つまり最終ホールでドラマが起こるようにセッティングしたというわけです。またセカンド地点は池を見下ろせる高台とし、池全体が目に入るように高さもセットしたのです。まっすぐ打てばなんということもないグリーンなのですが、目には大きく池が見えてしまうようにしたのです。これで恐怖感を感じればびびってしまいミスショットにつながるという、ある意味意地悪の罠なのです。
 今回その罠に横峰さくらプロがまんまとはまってしまったということになります。よく言えば、これを教訓にしてまた一段と強いプロになってほしい、と思いのセッティングです。悪く言えば、ようこそ罠にはまってくれてありがとう、という悪魔の声になりますこれがゴルファーと設計者との闘いになるのです。みなさんもどこのコースに行ってもこのような戦いがあります。ゴルフのもう一つの楽しみ方です。横峰さくらプロには申し訳ないのですが設計者の楽しみの一つでもあります。

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