偉大なゴルファーの名言レッスンコーナー その35 2011年11月25日金曜日 15:32

『ミスショットの弁解は、あなたの友を苦しめるだけでなく、自分をも不幸にする。』
                              ベン・ホーガン(1912~1997)
ナイスショット!と同伴競技者が声をかけると、必ず「いやヒールだ!」とか、「こすった!」とか必ず、弁解じみた言辞を返す人がいます。これって一種の自慢なんですね。もっと自分は上手いはずだなんて・・・。ナイスショットと声かけても、弁解じみた言葉がいつも返ってくれば、だんだんみんなが不愉快になってくるものです。大体、本人が思ってるほど上手くはないことが多いものです。言い訳や弁解は心の負、必ず自分に返ってきます。そこそこの当たりでも、お褒めの言葉かけられたら、「ありがとう」と返せば、みんなが明るくなってゴルフのリズムもよくなってくること請け合いですよ。

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設計者に敗れた横峰さくら。 2011年11月16日水曜日 15:55

今年の伊藤園レディースの最終日最終ホール、同スコアで迎えた横峰さくらプロと藤本麻子プロでしたが、セカンドショットで明暗を分けてしまいました。実はこのコース、三平も建設時設計監修を手伝っていたコースです。特に18番ホールは、グリーン左に大きな池を造り、その池にグリーンが食い込ませるようにせり出させたのです。しかも最終日のピンポジションを池際にできるだけ近づけるように設定していたのです。つまり最終ホールでドラマが起こるようにセッティングしたというわけです。またセカンド地点は池を見下ろせる高台とし、池全体が目に入るように高さもセットしたのです。まっすぐ打てばなんということもないグリーンなのですが、目には大きく池が見えてしまうようにしたのです。これで恐怖感を感じればびびってしまいミスショットにつながるという、ある意味意地悪の罠なのです。
 今回その罠に横峰さくらプロがまんまとはまってしまったということになります。よく言えば、これを教訓にしてまた一段と強いプロになってほしい、と思いのセッティングです。悪く言えば、ようこそ罠にはまってくれてありがとう、という悪魔の声になりますこれがゴルファーと設計者との闘いになるのです。みなさんもどこのコースに行ってもこのような戦いがあります。ゴルフのもう一つの楽しみ方です。横峰さくらプロには申し訳ないのですが設計者の楽しみの一つでもあります。

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スケールの大きさでは青木功選手に匹敵か!松山選手。 2011年11月15日火曜日 13:58

アマチュアの松山選手は、またまたどでかいことをやってくれました。世界の祭典マスターズのローアマを取った時もすごい選手が現れたと思ったのですが、今回は並み居るプロが相手の太平洋マスターズで優勝してしてしまいました。
 ビッグトーナメントに出場し、しかも2打差リードで迎えた18番ホールも動じることなくイーグルを決め堂々の優勝。18番ホールの第2打は、並みの選手なら池の手前に刻むとか安全なところを狙っていきますが、彼は迷わずピンをデッドに狙っていました。こんなところがどうも青木功選手のゴルフと似ているような気がしてしょうがありません。青木選手が、1980年全米オープンで2位となったとき、相手は帝王ジャック・二クラウス。アウェーイまっただ中の闘いでした。ギャラリーが「ジャックイズバック、ジャックイズバック」と大声援の中、青木選手は、あれは「あれは青木がんばれ、青木がんばれって聞こえていたよ」と感じていたそうです。また青木選手は、あるトーナメントでぶっちぎりのトップで最終ホールを迎えたのですが、ボギーで上がってしまった。しかしその夜、アマチュア界のトップ中部銀次郎さんから、「最終ホールバーディーで上がらないと、次の大会でなめられてしまうよ、ダメだよ最後まで気を抜いちゃ」としかられたそうです。それ以来どんなにリードしても最後まで手を抜かなかったそうです。今回の松山選手は、その中部さんの言葉を聞いていたかのようにピンをデッドに攻め、イーグルを奪ってホールアウトしました。いやはや何とも今後が楽しみな選手が出てきたものです。

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偉大なゴルファーの名言レッスンコーナー その34 2011年11月8日火曜日 17:23

『私の憧れとする“美しいゴルフ”には7つの条件があります。』
                      小坂旦子(こさか・あさこ 1902~)

小坂旦子は三井財閥の出で、女子の伝説的アマであった三井栄子を母にもち、自らも数々に女子アマ選手権を手にしています。クラブを握って70何年の末に悟ったという“美しいゴルフ”の7つの条件を披露してもらいましょう。美しいゴルフとは単にスイングがそうというだけでなく、マナーや立ち居振る舞いまで包括していますので、ぜひ、これからゴルフを始める人に見てもらいたいものです。
①技術が上手いだけではいけない。下手でもいけない。
②競争意識があり過ぎても、なくてもいけない。
③しゃべり過ぎても、黙っていてもいけない。
④ほめ過ぎても、ほめなくてもいけない。
⑤ユーモアや冗談が分からなくても、ふざけ過ぎてもいけない。
⑥遠慮があり過ぎても、なくてもいけない。
⑦プレーが遅過ぎても、早過ぎてもいけない。
中庸の美というか、抑制とバランスの精神に富んだゴルフが、美しいゴルフなのです。

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また涙があふれた上田桃子の優勝! 2011年11月7日月曜日 15:55

 今年のツアーの後半入って、うれし涙の優勝が続きます。大山志保、有村智恵のケガからの復活、河野晃一郎の初優勝とうれしい優勝が続きましたが、今回の上田桃子の優勝も本当にうれしかったですね。元々涙腺の弱い三平は、うれしい反面、このうれし涙を人に見られないようにするのも大変なんです。
 それにしても一度ゴルフをあきらめようかと思って、お母さんや谷口プロからの激励で踏ん張り、さらにキャディーの後押しもあって優勝に結びつけたところは、一皮むけた、という優勝なのでしょう。プレー中終始笑顔で楽しんでいたような雰囲気もよかった。最後の優勝を決めたパットを入れた後の宮里藍との抱擁で見せた涙に三平ももらい泣きしてしまいました。
 プレー中にショットを見ていると、これまでどうして優勝ができなかったんだろう、というぐらい完璧なショットだったのではないでしょうか。こんなにいいショットをしていてももがき苦しんでいたのですね。ゴルフはやはり心身ともに元気で前向きでないと勝てない、ということなのでしょう。ちょっとでも身体や精神的に不安があるとショットに影響するのでしょうね。そういう意味でゴルフは人間を前向きにするスポーツなのです。
 上田桃子もこれでまた成長するでしょう。パワーアップして。今後が楽しみな選手がまた増えました。もっと増えてほしいですね。

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うれしい優勝が続いた!河野、有村はすごい! 2011年11月1日火曜日 14:01

 先々週の大山志保の復活優勝は掛け値なしにうれしく思いましたが、先週のマイナビABCチャンピオンシップでの河野晃一郎君のツアー初優勝、そして森永製菓ウイダーレディースでの有村智恵のケガに打ち勝った優勝も本当にうれしかったですね、勇気をもらいました。
 実は河野は、学生時代、三平の事務所で受けていたトーナメント運営の仕事のアルバイトをしていたのです。東洋大学ゴルフ部の学生で、当時からプロ志望でしたが、仕事もきっちりしていましたし、本当に明るい青年でした。卒業間近になって、アメリカに渡って修行したいと相談に来たので、アメリカのあるティーチングプロを紹介しました。それでアメリカでミニツアーに参加していたのです。これが結果的に良かったのでしょう。難しいコースでの試合が多かったですし、相手も強い。武者修行にはもってこいの経験だったと思います。帰国していつ優勝するかと楽しみにしていたのですが、昨日最後のバーディーを決めた時は、三平も思わず飛び上がって喜んでしまいました。しかも相手は賞金王トップのぺ・サンムンですからなおさらですよね。いやあ昨日は興奮しました。
 一方有村は、今年の夏ごろでしたか、手首のケガで、もしかして今年はもう試合に出れないのではないだろうか、と思うような発言だったので心配していました。テレビでのパットのシーンを見ていても、両手にテーピングがぐるぐる巻きになっていました。痛々しい姿でした。本当に頑張り屋さんなのですね。しかも自分が契約するスポンサーの大会での優勝ですから、これまたすごい。しかも今年の日本女子オープンの覇者、馬場ゆかりを逆転しての優勝ですから価値ある勝利でした。
 これからのトーナメントが楽しみになってきました。

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