トーナメント出場規定に思う 2011年3月9日水曜日 11:02

 今年もやっと待ちに待った日本のトーナメントがスタートしました。まず女子プロトーナメントからですが、いきなり韓国勢が優勝しました。期待の宮里藍は、既に米国ツアーが始まっていますので、その転戦の疲れか、残念ながら予選落ちでした。
 今年は、日本女子プロ勢の米国ツアーでの活躍が期待されますが、一方、日本国内トーナメントはどうなるのでしょうか?という質問をよくいただきます。
 その理由は、先日新LPGA会長に就任した小林浩美会長が発表した出場規定の件にあります。海外の選手の出場規定を厳しくしたのです。既に海外で活躍している選手への出場規定優遇をやめ、新人の出場規定と同じように、クリアしなければいけない予選会の数を増やしたのです。さらに日本における出場義務試合数も増やしました。海外にいる日本人選手も当然この規定に抵触しますので、日本に戻る機会が増えることになります。これでスケジュールの都合で、日本の試合に出れなくなる外国人選手が増えることを期待したものです。
 少しでも日本人プロが出やすく、または優勝できるチャンスを増えることを暗に意図したものだと思います。しかしこれは今後、いい方向に向かうでしょうか?
 実際米国では、韓国勢が圧倒的に強くなり、米国のゴルフファンの動向を見てとったトーナメントスポンサーが撤退している事実はあるようです。日本も20年ほど前でしょうか、台湾勢が圧倒的に強い時代があり、スポンサーが減った時代がありました。でもその際でも、当時のLPGAの幹部は厳しい規制はしなかったと思います。そしてその後宮里藍が出現し、女子プロ人気が復活したのです。米国男子も同様でした。経済も良くなかった時代背景もあり、トーナメントスポンサーが減っていた時に、タイガー・ウッズが出現して、米国の危機を救ったのです。タイガーは、米国だけでなく、世界のゴルフ人気沸騰の寵児になったことは、皆さん記憶に新しいことでしょう。
 三平はここで思うのです。小林会長自身、米国に外国人として参戦していた事実があると思います。米国の開かれた出場規定の恩恵を受けて活躍していたと思います。ですからこの新しい規定の影響が一番彼女が理解しているのではないでしょうか?
 それならやることは別にあるような気がします。つまり新しいスター誕生の育成です。日本が世界に誇るゴルファーをいかに育てるか、。これをしっかりやってほしいと思います。韓国勢が強いのは、その育成に対する姿勢がしっかりしているからです。 
 三平もたまにはこういう提言をすることもありますので、よろしくお願いいたします。

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