宮里美香プロの所属契約に思うプロゴルファーのスポンサー 2011年2月10日木曜日 11:07
米国LPGAで活躍する宮里美香選手が、NTTぷららと所属契約を結びました。推定金額が3年で9000万円ということですから、所属契約の部門でも、名実トッププロとなったということですね。
プロゴルファーというのは経費がかかる仕事なのです。毎週全国あるいは世界中のあちこちを移動し、ホテル代、食事代、身体のケアをするマッサージ代とかトレーナー代など必要経費がかなりかかります。
しかし昨今の経済状況で、スポンサーがつくプロゴルファーはごくわずか。まずシード選手というのが条件ですし、シード選手の中でも契約できずフリーの選手がかなり存在する時代です。賞金だけで、前述の経費を賄ってしまうと、手元に残る金額は、本当に少ないのが現状なのです。ある選手に聞くと年間500万円ぐらいの経費がかかってしまいます、ということでした。
プロテストに合格したばかりの新人などは、よほどのことがないとスポンサーはつきません。その昔、三平もよく選手からと企業の双方からスポンサー契約の紹介を依頼されました。契約書もかなりの数の選手の分を作成した経験もあります。バブル期などは、契約したい会社が殺到したこともありました。その時は、三平はよく新人の選手には、最初から高い金額を望んではだめですよ、実力が付いてから除々に上げてもらい、長く付き合ってもらうほうがいいですよ、とよく偉そうに言ったものです。新人の頃でだいたい500万円前後の契約が妥当ではないでしょうか?などとスポンサー企業にもアドバイスしていました。調整が大変だったのは、トッププロの時と海外の名選手との契約の時でしたね。やはり宣伝効果という観点で健闘されますから、どの程度の露出でどの程度の効果があるか、などとよく企業からは聞かれました。
その昔の契約というのはほとんど相撲のタニマチ的な契約が多かったようです。青木功選手などは、ある大企業のオーナーから白紙小切手を渡され、好きな金額を入れておいていいよ、と渡されたそうです。青木功選手も元来まじめな方ですから、逆にほんの100万円ぐらいしか書けなかったなあ、と言っていました。
それにしても今回の宮里美香選手の金額が大きいですが、それだけ期待されているということなのでしょう。またCMへの出演料も入っているのでしょうね。主戦場が米国ですから、よほどクリーンなイメージだと思います。この契約をはずみにして今年はドンドン活躍してほしいものです。
ラベル: 雑記録