張本さんのプロ選手の海外遠征に関する発言に思う。その1 2011年2月14日月曜日 10:38
三平も仕事やゴルフに行かない日曜日は、朝のニュース番組関口宏のサンデーモーニングを必ず見ることにしています。スポーツコーナーの張本勲さんや小山武明さんの辛口評論、鋭い洞察力に敬意を表しながら見ています。
張本さんの解説には、好き嫌いがあるかもしれませんが、長い経験とスポーツを愛する心がきちんと言葉で表現されています。野球も格闘技だなと思われる駆け引きや打者と投手の戦いの呼吸の違いなど、参考になるような話が聞けます。
しかしその中で、一つだけ賛同できない意見があります。それは海外への移籍や遠征についてです。張本さんは、なぜ海外に行くのか、行かないで日本で活躍して、日本のファンに素晴らしいプレーを見てもらうほうがいいのではないか、とあらゆるスポーツに対してコメントしています。そのような意見は、彼だけでなく、私の友人で、テレビでスポーツ番組を実況していたアナウンサー氏も言っています。
私は、ゴルフの場合に限っては、ちょっと違う意見を持っています。ゴルフの場合は、逆にもっと積極的に行かないとだめだろうと思っています。なぜならその理由は戦う場のゴルフ場にあります。欧米のゴルフコース、あるいは日本でも海外の設計者のコース、海外の設計者に指南を受けた日本人設計者ならある程度許せるのですが、欧米のコースにはゴルフの本質の歴史を受け継いだコースがしっかりとあるからです。欧米の一流設計者というのは、ゴルフ発祥の地のセントアンドリュースやミュアフィールドなど、ゴルフの起源を調べ、なぜここまでゴルフが長い間受け継がれているスポーツなのか、という観点からしっかりと勉強しているのです。土木のこと、植物のこと、ゴルフの持つゲームのこと、自然との戦い、あるいはゴルフルールのことをしっかりと勉強しているのです。その上で18ホールの流れやハザード、どんなゴルフの展開をゴルファーに楽しんでもらえるか、ということを真剣に研究を重ねて造り上げているのです。そんな本物のゴルフコースでの戦いを演出する海外でのトーナメントに、日本人ももっと参加すべきだろうと思います。真剣に海外のコースとの戦いに参戦していけば、ゴルファーのマナーも変わりますし、尊敬されるべきプロゴルファーの誕生は間違いないところです。
だからゴルフだけは、海外にどんどん出ていくべきだと三平は、真剣に思うのです。
このテーマは、何度かに分けて書かないと誤解される部分があるので、さらに次回書かせていただきます。
ラベル: 雑記録