ソニーオープンのワイアラエCCは、意外なところに罠がある。 2011年1月17日月曜日 16:48

 今年も米国PGAツアー・ソニーオープンがワイアラエCCで開催されました。残念ながら2日までに首位に立っていた丸山茂樹選手は優勝できませんでした。初日が雨だったため、最終日に36ホール、つまり3日目最終日を1日で行ったためスタミナが勝負となった大会になりました。この36でスコアを伸ばせなかったのが原因で、丸山選手は優勝を逃してしまいました。このワイアラエは普段パー72のコースをこのトーナメントのと時だけパー70に設定して開催するのです。つまりパー5のホールをアウトインとも1つづつに設定し、普段パー5のホール2ホールをパー4にするわけです。これで距離の長いパー4が2ホール出現することになるわけです。また海沿いのホールは2ホールあります。16番ホールと17番ホールですが、この2ホールとも風が強い。見た目は大した難しさでもないホールですが、なかなか風をよむのが難しいのです。だからほとんど平坦な地形のコースなのでラウンドする分には楽なのですが、風とちょっとした罠がグリーン周辺にあるため、精神的に疲れてしまうんですね。
 17番ホールは海を左側に見る美しいパー3です。距離は大したことないのですが、なぜかあまりワンオンしません。理由はバンカーが縦に並んでいて、距離感がつかみにくいんです。しかも風が横から吹いてくる。まさに綺麗なコースには罠があるんですね。
 青木功プロが優勝した時も結構疲れていたようです。最終日の最終ホール、パー5で勝負が決まったのですが、実はこのホールのティーショット、セカンドショットともミスショットだったんです。2打目も3打目も深いラフからのショットになったのです。それで通常2オンしてもおかしくないパー5なのですが、3打目127Yも残ってしまった。ところが青木さんには強力な運が付いていて、これをピッチングウエッジで直接カップインしたのです。これが奇跡のイーグルで大逆転優勝した真相です。
 だから運もないとこのコースは克服できないんです。丸山選手は7位でホールアウトしましたが、健闘したと思います。運が2日までしかなかったということです。
 そんな運の話になりやすいのもこのワイアラエの魅力の一つなのです。
 

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