京都在住身障者ゴルファーの鑑 2010年10月12日火曜日 15:35

 京都に坂本勉さんというゴルファーがいます。ご自身は、株式会社洛北義肢という高収益を上げている企業の社長ですが、一方では大のゴルフ好き。しかも坂本さんは、子供の頃小児マヒを患い、60歳を超えた今でも両足がマヒしたままです。しかし会員となっているコースの月例には毎月欠かさず出場、ハンディキャップ24の腕前です。
 そんな坂本さんとゴルフをしました。ご自身がメンバーとなっている京都府のグランベール京都ゴルフ倶楽部でのお手合わせでした。当日は坂本さんが主宰するRGカップのトーナメントの日。150ヤード前後のドライバーに積極的なアプローチとパットで大胆にピンを狙ってきます。足の不自由さをしっかりとカバーし、実に小気味のいいゴルフをします。坂本さん曰く、「私はギャンブルはやりませんし、遊びはゴルフだけ。会員となっている6コースを順繰りに毎週行っています。でもゴルフは、楽しいし、人生の憩いの場になるし、癒しの空間になっています」というようなことをサラっとおっしゃいます。自分のことしか考えないゴルフファーには、怒りを感じ、ショットの不調にはやや悩み、楽しいゴルフには、笑いが満載といった感じです。いつのまにか引き込まれていきます。ゴルフは彼の人生にとって必要不可欠のもの、ということが実によく理解できます。こんなゴルファーも珍しいです。コースですれ違うスタッフやキャディーさん、レストランのウエイトレスさんの誰からも声をかけられます。実にうらやましい限りです。
 お聞きすると小児マヒになり不自由な足をどうしようか、と悩んでいる時に、自分の足は自分で作ろうと一念発起。義足や不自由な足の補助する器具を製作する会社を立ち上げたのです。今や日本でも有数の会社になりました。これもゴルフの精神を育んだ賜物ではないでしょうか。ゴルフも自分自身が審判で、自分の責任は自分でとらなければいけません。自己責任のスポーツです。決して他人のせいにはしません。いい相乗効果となったようですね。またお手合わせをしてみたい、ボギー三平ご推薦のゴルファーの一人です。
 

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