14本のクラブが試された全米女子オープン 2010年7月12日月曜日 12:29

 今年の全米女子オープンは、モンスターと呼ばれる全米屈指の難コース・オークモントCCで開催されました。過去8度の男子の全米オープンが開催され、その都度優勝者から”過去最も難しいコース”と優勝スピーチでコメントされた名コースです。特に女子には厳しいコースです。特に距離が長い。1903年オープンのコースですが、いまだにそのヤーデージを伸ばすことなくメジャートーナメントを開催できるほです。とにかく14本のクラブでも足りないぐらいの様々なショットが要求されます。元々地元ピッツバーグの実業家がとにかく徹底して難しいコースを造りたいということで自ら設計。バンカーの数は何と200を超える。マスターズのオーガスタナショナルが約50。世界的にみても、平均のバンカーの数は、60~80と言われています。それが3倍もの数。セカンドショットからグリーンを目指すとほとんどバンカーで塞がれているといった景観になります。中でも3番ホールと4番ホールの間にある「チャーチストピュー」つまり教会の椅子のように横長に8つの「椅子」のように並んだ形状のバンカーが有名で、わざわざこのバンカーに入れ、そこで祈っている人がいると、というぐらい話題になっています。しかもグリーンがまたうねりまくっているのです。グリーンにダイレクトに落ちてもその場所にとどまることはほとんどありません。必ずどの方向か、数mは動きます。それほど傾斜があるグリーンになっているのです。
 この屈指の難コースを制したのは、美人プロとして人気のポーラ・クリーマー。最年少記録を次々と塗り替えたブロンドが美しい23歳です。しかもアンダーは彼女一人。全米女子オープンだけは、米国人以外のプロには優勝させたくない、と怪我をおしての優勝となりました。過去男子の全米オープンでも優勝者は実力者ばかり。彼女も今回の優勝で、実力ナンバーワンのお墨付きをいただいたと思います。日本期待の宮里藍は、31位。パッティングが不調だったことが惜しまれます。ことごとくカップをはずしていましたね。一方ドライバーの飛距離と正確さに自信のある横峯さくらが10位と大健闘。この順位は自信を持っていいと思います。
次の全英女子オープンを優勝を目指してほしいと思います。

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