偉大なプレーヤーの名言レッスンコーナーその8 2010年6月30日水曜日 10:18


 『教え魔に会わなければ、誰だってシングルになれる』
  ヘンリー・コットン(1907~1987)
 その昔、ダンロップ65という世界中でベストセラーになったボールがありました。日本でも林由郎プロや青木功プロなどトーナメント草創期や人気上昇期に活躍したプロは皆さん使っていた名ボールでした。この名前の由来は、全英オープンに3勝し、英国が誇る偉大なプレーヤーと言われたヘンリー・コットンが、全英オープンで初優勝の際、65という当時のコースレコードでラウンドし、その後43年間破られなかった、という大記録にちなんだものでした。またコットンをさらに有名にしたのは、アイアンのクラブのヘッドのところの根元がストレートではなく、グースネックと言われるように曲がっていますが、これもコットンの発案からのものです。こうすることによってシャンクするボールがかなり減るということがわかったからです。身近にも彼の影響が今でも存在しているすごい人なのです。
 それゆえ、スイング理論にも造詣が深く、レッスンにも熱心でした。そのコットンが、いつも口にしていた言葉がこの誰だってシングルになれる、という但し書き付きの言葉でした。但し書き、というのは、教え魔に会わなければ、というものです。自分より下手だと思うゴルファーを見ると、偉そうにして教える方が結構皆さんの周辺にいると思いますが、その人がシングルになるまで真剣に面倒みるぐらいの教え方、そして理論もしっかりとしている教え方なら許せるのですが、その場しのぎで、自分のゴルフ歴をひけらかすような教え方をしている人を見ると、非常に腹が立った、ということなんですね。どこにでもいますね、こういう人は。そんな人に会わず、教えてもらうのはしっかりとしたプロゴルファーやティーチングプロ、トップアマに習うことが上達の秘訣の第1歩だということを切に訴えているのです、この言葉は。皆さん、胸にじっと手をあてて考えてみてください。思い当たるふしはありませんか?教え魔になったことがあるか、あるいは教え魔に教えてもらったことがあるか…。

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