いよいよセントアンドリュース攻略に向け石川遼が始動 2010年7月6日火曜日 16:14

 石川遼が、全英オープンの前週に開催されるスコットランドオープンに出場しています。開催コースはロッホローモンドGC。(新聞報道ではロックローモンドになっていますが間違いです。ロッホはスコットランド語で湖の意味です)今回は0番アイアンなるものを使い、リンクスコースの風対策に対処しようということのようです。低い弾道で転がるクラブということで考えたのでしょう。面白いかもしれませんね。でもどうしてこのコースを練習に選んだのでしょうか?厳しいリンクスの海風に対処しようとしているのならこの選択は間違いです。セントアンドリュースの厳しい風を攻略したいなら、トム・ワトソンやタイガーのようにアイルランドのコースや他の海沿いのリンクスコースを選ぶべきだったと思います。このロッホローモンドは、グラスゴーから約1時間ほど北に行ったところの林間コースです。美しい湖があり、国立公園にもなっている風光明媚なところですが、風はそれほどでもないところです。三平もこのコースには3度ほど行っていますが、設計がトム・ワイスコフで英国に造られたアメリカンスタイルのコースです。アメリカンスタイルのコースですから、スコットランドのリンクスコースとは、全く違います。風はもちろんのことグリーンのスピード、そして何が一番違うかというやはりフェアウエイの広さとバンカーです。ロッホローモンドのバンカーは、入ってもグリーンを狙えます。しかしセントアンドリュースのバンカーからグリーンを狙うというのは至難の技です。間違いなく1打多くなります。ですからバンカーをいかに避けるかが勝負になるのです。そういう意味でも、できればセントアンドリュースより風が強いカヌースティーやアイルランドのバリーバニオンあたりで練習に集中したかったですね。でも期待しましょう。

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