Tiger is back ! 2012年3月27日火曜日 15:04

ついにタイガーが復活しました。見事な事な勝ちっぷりでした。2位に4打差のぶっちぎりです。まさに「Tiger is back!」 です。この言葉どこかで聞いたことありませんか?
そうです、1980年のバルタスロールで開催された全米オープンでの、ジャック・二クラウスへの応援の言葉です。優勝からしばらく遠ざかっていたジャック・二クラウスが、久々にメジャー最終日に熾烈な優勝争いをしていた時のジャックへの声援だったのです。その時に熾烈な争いを相手を演じていたのが、我が青木功選手でした。4日間同じパーティーでプレーするという珍しい形になり、お互いにバーディー合戦で譲りませんでした。最終18番ホールに1打リードでグリーン上に上がった瞬間、ギャラリーから「Jack is back! Jack is back!」と大コールが始まったのです。青木選手は、「青木がんばれ、青木がんばれとしか聞こえなかったけどね、すごい声援だったよ。」当時を振り返っていましたが、この時と同じコールが、フロリダのベイヒルの18番ホールにも起こったのです。やはり何があってもタイガーはタイガー、タイガーあっての米国ツアーなのですね。 それにしてもすごい声援。
 今年は、どこかできっと優勝すると三平も確信したのは、3月の第1週目、ホンダクラシックの最終日。最終18番ホールパー5で、つま先下がり、左足下がりのセミラフからのセカンドショット。このセカンドショットの地点から、グリーンまで大きな池が横たわるまさにモンスターホールでした。このショットをロングアイアンで思い切り放たれたタイガーのボールは、なんとピンそば3mに2オン。こんなショットは久しぶりでした。対空時間の長いボールで、上から静かにポーン、ポーンと2バウンド、そしてピタッと止まり、もちろんイーグル。この瞬間、タイガーが戻ってきたと思ったのです。もしかしてマスターズにつながるかもしれませんね。いやきっとつながるでしょう。メジャー15勝目、間違いなし。

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2012年のゴルフ界のなりゆき 2012年3月21日水曜日 15:45

今年に入って、米国ツアーでの宮里藍選手の活躍は目覚ましいものがあります。常に優勝争いをしている印象ですし、実際に世界ランク1位のヤニ・ツェンと堂々と勝負しています。精神的にも肉体的にも絶好調の年になる予感がします。試合後のインタビューを聞いていても、まるで米国の選手のような受け答えをしていますので、精神的にも安定期に入っているように思います。今年の彼女の動向には目が離せませんね。あと一歩で優勝を逃していますが、優勝するのに何か足りないものがあるとしたら、やはりパッティングでしょう。米国のコースのグリーンは、将棋の10手先までよむのと同じで、強さ、曲がり具合、上り下り、芝の1本1本の生え具合までチェックが必要です。これは長年米国ツアーで苦しんできた青木功選手も、やはり数年米国に常駐しないと克服できない、と断言します。宮里藍選手は、ちょうどその数年になっていますから、やっと今年グリーンを克服して絶頂期を迎えるような気がします。
 一方石川遼選手は、やっと推薦でマスターズ出場が認められました。その後プエルトリコオープン準優勝で世界ランク47位に上がったものの、次の米国ツアーでは予選落ち。マスターズも推薦出場ということで、実力で勝ち得たものではない、ということで、すっきりしないかもしれませんが、ここは1発、マスターズ本戦で上位を狙ってほしいものです。テレビ解説をしている某プロによれば、やはりスイングの理論をきちんと見つけるようにしてほしいといいます。寮選手のように試行錯誤してスイングを作っている方法もありますが、身体やスイングの基本をまずマスターして闘いに望まないと、予期しない出来事が起こった時にどんなスイングをしていいか、頭が真っ白になってしまうそうです。これはご自分のマスターズでの経験だそうです。その点最近の韓国の選手は、理論武装がしっかりと小さいころから訓練されており、スイングに関しての冷静な判断ができるそうです。最近の韓国選手の躍進はこのあたりにあるそうです。
 いずれにしても何とかトレーニングを積み上げて頑張ってほしいですね。

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偉大なゴルファーの名言レッスンコーナー その41  14:24

『ボールをカップにジャストタッチで打てば、入り口は4つもある。
 すなわち、カップの正面、後方、左右・・・。』
                           ボビー・ジョーンズ(1902~1971)
球聖と謳われるジョーンズは、数々の至言を遺していますが、パットでの秘訣を表題のように述べています。「届かなければ100年たっても入らない」といわれて、強めのパットがベターという人もいます。日本ではパット名手・青木功がそうでした。ホールの向こう側にぶつかるほどの強さで打てば、曲がるラインでも直線に近く狙えるからだというのが主な理由です。しかし、ジョーンズは強く打つことで返しのパットをミスし、怒りをコントロールできずに、表題の「言葉」に至ったということです。昨年末、亡くなりましたが往年「グリーンの魔術師」と呼ばれた杉原輝雄も球聖の意見に与していました。杉原と青木のグリーンの闘いは、お互いの特徴がぶつかって、そりゃ試合を沸かせたものでした。

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偉大なゴルファーの名言レッスンコーナー その40 2012年3月9日金曜日 15:53

『不安と緊張こそ、ゴルフゲームでの最高の調味料である。』
ベン・ホーガン(1912~97年)
稀代のショットメーカー、ホーガンはアイスマンともホーク・アイ(鷹の目)とも異名をとり、冷静沈着、寡黙の人でありました。不安と緊張、プレッシャーなどおくびにも出さず、メジャーを8回ももぎとりましたが、実は心の中ではプレッシャーを克服するために、それを“愉しんで”いたのですね。つまりプレッシャーがあればあるほど、プレーがスリリングになり、克服したときの悦びは何にとも代えがたいということです。これはアベレージゴルファーにもいえることで、100の壁、シングル入りへの壁など、プレッシャーを克服しなければ乗り越えることはできません。この克服法は愉しむこと。プレッシャーのないゴルフはただの散歩か、棒振り・・・ではないでしょうか。

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