2012年のゴルフ界のなりゆき 2012年3月21日水曜日 15:45

今年に入って、米国ツアーでの宮里藍選手の活躍は目覚ましいものがあります。常に優勝争いをしている印象ですし、実際に世界ランク1位のヤニ・ツェンと堂々と勝負しています。精神的にも肉体的にも絶好調の年になる予感がします。試合後のインタビューを聞いていても、まるで米国の選手のような受け答えをしていますので、精神的にも安定期に入っているように思います。今年の彼女の動向には目が離せませんね。あと一歩で優勝を逃していますが、優勝するのに何か足りないものがあるとしたら、やはりパッティングでしょう。米国のコースのグリーンは、将棋の10手先までよむのと同じで、強さ、曲がり具合、上り下り、芝の1本1本の生え具合までチェックが必要です。これは長年米国ツアーで苦しんできた青木功選手も、やはり数年米国に常駐しないと克服できない、と断言します。宮里藍選手は、ちょうどその数年になっていますから、やっと今年グリーンを克服して絶頂期を迎えるような気がします。
 一方石川遼選手は、やっと推薦でマスターズ出場が認められました。その後プエルトリコオープン準優勝で世界ランク47位に上がったものの、次の米国ツアーでは予選落ち。マスターズも推薦出場ということで、実力で勝ち得たものではない、ということで、すっきりしないかもしれませんが、ここは1発、マスターズ本戦で上位を狙ってほしいものです。テレビ解説をしている某プロによれば、やはりスイングの理論をきちんと見つけるようにしてほしいといいます。寮選手のように試行錯誤してスイングを作っている方法もありますが、身体やスイングの基本をまずマスターして闘いに望まないと、予期しない出来事が起こった時にどんなスイングをしていいか、頭が真っ白になってしまうそうです。これはご自分のマスターズでの経験だそうです。その点最近の韓国の選手は、理論武装がしっかりと小さいころから訓練されており、スイングに関しての冷静な判断ができるそうです。最近の韓国選手の躍進はこのあたりにあるそうです。
 いずれにしても何とかトレーニングを積み上げて頑張ってほしいですね。

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