またまたコースセッティングが勝負を分けた日本女子オープン 2011年10月3日月曜日 16:18

 今年ほどコースセッティングが厳しかった日本女子オープンもなかったのではないでしょうか?日曜日のサンデーモーニングという番組で小山武明さんが、具体的にコースセッティングを説明していましたが、開催コースの名古屋ゴルフ俱楽部和合コースは、春の男子の中日クラウンズと比べるとはるかに今回の大会のコースセッティングが厳しかったとコメントしていました。また現地で取材していたあるカメラマンのコメントは、横で見ているのもつらかった、と言ってました。確かに馬場ゆかり選手の優勝スコアが12オーバーというのは最近あまり聞いたことがありません。もちろん馬場ゆかり選手の優勝、そして最後まで追いつめて1打差で惜敗した笠りつ子選手の健闘は称賛に値します。
 前回の日本女子プロ選手権では、岡本綾子さんが絶妙のセッティングで選手の実力を計ることができたと思いますが、今回は過酷そのもの。FWは20ヤード前後、ラフは、規定では最長10cmですが、春先と違って芝がしっかりと育っており、ラフに入れたら1打は必ずたたく。まるでスコットランドのリンクスコースのラフのようでした。また3日目の風は厳しかった。風対策には慣れていない日本人のパワーでは大たたきはしょうがない。
 トーナメントのセッティングには、バーディーを取らせて、アンダーの積み上げを楽しむもの、実力を計るようにターゲットラインの中に必ずバーディーラインをセットするもの。それと今回のようにできるだけ難しくし、サディステックなセッティングをするものがあります。見ていてどれが興奮するか、ということを競技委員は必死に考えてセッテイングすると思います。全米オープンに倣えとばかりに日本のオープン競技も同じようにしているようですが、これもいかがかなと思う時があります。きちんとハードなセッティングに立ち向かってバーディーを取るホール、ケアレスミスを誘うようなホール、ベストショットの積み上げでなければいけないホールなど、そのコースの設計に合わせたセッティングが面白いような気がするのですが、いかがでしょうか?

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