震災後、ゴルフ場が考える本物志向 2011年9月21日水曜日 11:14

 震災後、被災地以外のコースはどんな状況なのでしょうか?震災の影響はあまりなかった西日本のコースの様子の声を聞きました。
「やはり震災直後の1,2か月は、東京に本社がある支店レベルのコンペはすべてキャンセルになりました。
また雨が降るとキャンセルが多くなりましたね。でも7月から前年対比
増の傾向が強くなりました。」とはある兵庫県のコースの支配人のコメントです。
 そしてさらに顕著な動きが西日本では出てきていると言います。それはコースを大事にするという傾向です。もちろんこれまでも大事にしなかったわけではありませんが。これまで以上にコースに対し気を使う傾向が出てきた、ということです。
 具体的な例では、関西の名門クラブとしてどの名を轟かせる茨木カンツリー倶楽部が、米国設計界の鬼才と言われるリース・ジョーンズの設計でワングリーンにするなどの大規模の改造することになったのです。この
改造の関西ゴルフ界への影響はかなり大きいようです。リースはご存じのように全米オープンなどの開催コースの改造、トーナメントセッティングを担当しています。トーナメント用にその難易度をセッティングする第一人者と言われています。また彼は父親ロバート・トレント・ジョーンズシニア、兄のジュニアと一家のそろって設計者として有名で、しかもこの一家で世界中で600コース以上ものコースづくりに携わっていると言います。まさに世界のゴルフ設計界の第一人者。そのリースを日本に招聘したと言う意味は非常に大きいですね。
 またその兄RTジョーンズ・ジュニア設計の日本を代表するコース、ゴールデンバレーGCも、「今、徹底
してコースを綺麗にしよう、日本を代表するコンディションのグリーンにしよう、ということでコースの隅
々まで整備しています。」とはオーナーの国府氏のコメント。
 関東でも静かに改造ブームになりつつあるが、こういった傾向は、やはりゴルフコースの本物志向、いいコンディションのコースを提供しようという傾向が出てきたように思います。

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