偉大なゴルファーの名言レッスンコーナー その29 2011年8月9日火曜日 10:37

『格好なんて気にするない。格好気にしてたらそればっかり気になって上達などそこで止まっちまうよ』

                       中村寅吉(1915~2008)

158cmの小柄、太鼓腹を突き出した体型ながら、飛ばし屋だったトラさん(中村の愛称)。それは独自につくりだした「2段モーションスイング」に負うところが大でした。練習方法も独自。アイアンでクラブハウスの屋根を越す練習で度胸をつける話。当時、ハウスのガラスは給料の倍したそうです。それを割っては・・・、度胸をつけるにはもってこいの生きた練習だったとトラさんは述懐していました。
また真っ暗闇のなかで練習具グリーンでのパット。「どうせ見えないんだから左耳でカップインの音を聞きやいい。本番でもへッドアップなんかしねぇよ」と言ってました。
自信なき正当は自信ある我流に負ける」との格言を地でいき、戦後のゴルフブームに火をつけました。弟子の樋口久子も独特の「スェー打法」で“世界一”になりました。要は格好より魂のこもったスイングをつくれるかどうかではないでしょうか。

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