石川遼、有村智恵のケガに思う青木功の「体・技・心」 2011年9月8日木曜日 13:07

 石川遼が、肩の痛みをうったえ今週のトーナメントを欠場。また有村智恵が、手首のケガで長期離脱を余儀なくされる結果となりました。二人とも賞金王の本命だけにツアーに与える影響はかなり大きなものになりそうです。
 こういう時に思い出されるのが、青木功さんの言葉です。アメリカのチャンピオンズツアーに参戦中に応援に行った際、ぽつりと三平に、「おい、俺思うんだけど、心・技・体という言葉は逆じゃないかな、どう思う?」「え?どういう意味ですか?」と答えると、「やっぱりさ、しっかりとした身体、健康な身体があって、はじめて心が安定するし、技だってしっかり出せるんじゃないかな、心が落ち着いていたって、身体がしっくりこなければ、焦るし、心が不安定になる、そんなときに技だってうまくいかないよ」と言うのです。
 言われてみると確かにその通り、説得力がある言葉なのです。長年トッププレーヤーとして君臨していたからこそ、ふっと自然に出た言葉のような気がします。「俺は身体だけは丈夫に生んでもらったから、あまりけがはなかったけど、シニアになってみると体のケアは大事だよ。だから毎日柔軟体操は欠かさないよ、どんなに飲んで酔っ払っていたってやってよ」と言って屈伸して見せてくれたのです。両足を広げて屈伸すると胸が膝にしっかりと付いていました。
 やはり有村智恵も泣いていました。これでは強行して出場しても不安だらけでいいショットなどできないでしょう。石川遼も思いっきりひっぱたいてドライバーをかっ飛ばすのはいいのですが、いつも身体のケアだけは欠かさないようにお願いしたいものです。あのタイガー・ウッズでさえ、ひざの故障に泣いています。復活するかどうか世界中のメディアが注目している状態です。
 今更ながら青木功さんの実体験からくるコメントが深い意味を持っていたことを認識されます。

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