トーナメント開催コースの難易度 2011年9月14日水曜日 16:28

 先日開催された日本女子プロ選手権で、解説の森口裕子プロが、「今回のコースセッテイングは、岡本綾子プロにお願いしました。」と紹介していました。最近の日本のトーナメントの解説でこんなことを紹介するのは珍しいのですが、三平は、やっと日本の開催コースも気が付いてきたかな、とうれしく思っています。
 といいますのも、米国のトーナメントなら、必ずトーナメントのたびに改造をしますし、それを一流の設計者に依頼します。さらにラフの深さや幅などもプロの技量を見極めてセッティングします。マスターズを開催するオーガスタナショナルは、前年のプロのショットの傾向をチャックし、毎年コースをマイナーチェンジするのは有名な話です。また全米オープンでは、RTジョーズjrの弟のリース・ジョーンズが、コース改造とコースセッティングを担当していて、FWの幅やラフだけでなく、各ホール間にある林の木の枝のカットまで指示します。だから欧米のメジャートーナメントが熾烈なデッドヒートを演じるのです。
 今回の日本女子プロ選手権の会場になったキングフィールズは、バブル期接待コースとして有名なコースで、普段は比較的いいスコアが出るコースです。それがFWの幅やライン、深さをこれほどトーナメント仕様にするだけで、こんなにも難しくなるんだ、と感心しきりです。
 さすがに米国で賞金女王になった岡本綾子プロです。こういうコースセッテイングをしていれば、日本の女子プロのレベルも上がっていくと思います。女子プロトーナメントの今後のコースセッティングが楽しみになってきました。

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