ゴルフは奥が深い、だから謙虚にならなければいけない 2011年8月15日月曜日 14:21

 これはゴルフの先達の言葉ではありません。全米プロを見ていましたら前週のブリヂストン招待で優勝争いをしていた石川遼が初日最下位、2日間通算17オーバーで簡単に予選落ちでした。またあの栄華を誇ったタイガー・ウッズも全く歯が立たないという感じで予選落ち。ゴルフというスポーツはいったい何なんだろう。前日まで好調だったスイングが突然崩れる、などいうことはアマチュアにはしょっちゅうありますし、あの全米オープン優勝のマキロイにしてもマスターズ最終日の崩れ方は尋常じゃなかったと思います。
 私の先輩もゴルフの前日練習場で、『今日の練習でゴルフを極めたぞ、明日は完璧だよ。』と臨んだ翌日、90も切れず、100たたきなどというスコアにがっくり。こんなことがプロ、アマチュアに限らずいろんなところでよくあります。逆を言えば、これだからゴルフをやめられないのではないでしょうか。
 当日の体調にもよりますし、コースの風や芝の状態、ちょっとしたタッチの違いで起こるパッティングのずれ、普段の生活における精神的なダメージもスイングに影響します。さらにはバーディー狙いの欲望が強くなると途端に崩れ、ダブルボギーをたたいたりする、これがゴルフなんですね。『ゴルフは奥が深い。』評論家はこの言葉ですべて結論づけようとしますが、これ以上の表現方法もありません。
 解決方法としては、やはり謙虚な姿勢、ゴルフに対する考え方が必要だということです。常に、まだまだスイングの勉強しないといけない、冷静にお世話になります、とコースに頭を下げ、プレーさせていただきます、と挨拶が必要なのがゴルフなんですね。70勝あげた後にゴルフを教えてください、と頼まれた樋口久子さんが、「私はまだまだ教わらないといけないことがあるのでごめんなさい」断った例、青木功さんがコースに行くと必ず最初に支配人のところに行って、「今日はお世話になります」と挨拶していた例、あの中部銀次郎さんが、「パー3で私はホールインワンを狙ったことがありません。常にグリーンの真ん中を狙うだけです」という姿勢。
 今回の全米プロはこれらの姿勢が必要だと教えてくれる大会だったような気がします。そういう意味では石川遼の鼻っ柱は簡単にへし折られました。

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