偉大なゴルファーの名言レッスンコーナー その23 2011年6月24日金曜日 13:35

『ショートホールで、カップ(ピン)は狙わない』

        中部銀次郎(1942~2001年)

 中部銀次郎はアマチュアリズムを生涯貫いた人で、日本アマチュアゴルフ選手権に6度優勝して、若い頃は「アマチュア界の貴公子」と呼ばれました。中部は寡黙な人でラウンド中は、求められれば一言二言助言するのみでした。しかし酒がはいると談論風発、含蓄のある「言葉」を遺しています。
 それはおいおい紹介していくとして、今回はそのアマに徹した「言葉」の一端を。
“技術”を駆使するのはプロの世界。アマは確実な技術を繰り返すのが結局はスコアアップにつながるという考えなのです。
 ショートホールはカップ(ピン)を狙うほど難しくなるものです。狭いところにいいラインがあってそこへいくとバーディもあるが、外れた時には難しいラインが残ってしまいボギーもありうる。ならばグリーンの真ん中を狙っていきます。真ん中ならばどんなピンの位置でも5メートルくらいのものです。アマは確実なパーを重ねることが大事、中部はそんな考えの人でした。
 だから、中部には日本アマ6勝ながら、ホールインワンは1度として達成していません。ここに中部のアマチュアリズム、急がばまわれ、の精神がみられると思います。

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