初優勝はおめでたいが・・・・。 2011年5月23日月曜日 13:27
先週開催のとおとうみオープンは、石川遼がプレーオフに残るまでバーディーラッシュで攻めたので久々に盛り上がった大会になりました。プレーオフに残ったのは、プロ入り8年目の小林正則と最終日64でラウンドした石川遼。石川はこの試合に勝てば、全米オープン出場も可能になるため何とか勝ちたかったようですが、一方の小林には初優勝がかかっていました。攻めの気持ちが最後まで途切れなかった小林が勝り、初優勝を飾りました。先週に続いて初優勝となり、またゴルフ界も戦国時代の様相を呈してきました。
しかしここで気になるのは、トーナメントコースの難易度についてです。バーディーラッシュも見ている側にとっては面白いのですが、果たしてこれでいいのでしょうか?という疑問がちょっと残ります。つまり、今回の開催コースは、美しく、しかも池がふんだんに配置されていますので、アマチュアにとってはとても楽しいコースです。しかし気になったのは、9番ホールパー5の石川遼のイーグルでした。彼は実は、隣のホールへわざわざ打っていき、隣のホールかららくらく2オンしピンそばについたのです。ここは三平もうーんとうなってしまいました。最初から彼は隣のホールを狙って打って行ったのです。9番ホールのフェアウエイからだと池越えになり、リスクを背負うことになりますが、隣のホールからは、正面にグリーンが見え、リスクも少ないという判断です。こういうコースはごくまれにありますが、いかがなものでしょうか?セントアンドリュースオールドコースも、18番ホールでは、1番ホールのティーのほうに打ち、そこからグリーンを狙ったほうがリスクが少ない、というのはありますが、でもあそこはほとんど共有フェアウエイのようなものです。
我々ゴルフファンが見たいのは、アマチュアにとってはとても難しいコースを、プロの最高の技術と精神力でいとも簡単に突破し、難なくバーディーを奪取した時です。これを繰り返し、何度も奇跡のショットで優勝をしてきたのが。タイガー・ウッズです。だからまたタイガーのスーパーショットを見たくなるのです。
しかし今回のコースは、トーナメントプロにとってバーディーは当たり前、パーでは面白くないコースです。ミスしなければ上位にきます。試合展開は面白いかもしれませんが、プロの技術をどこまで評価していいかわかりません。
やはりトーナメント開催コースは、プロもっと考えさせえるコース、悩ませるコースを選定してほしいと思います。
ラベル: 雑記録