ゴルフの世界ランキングは日本発だった、というのはご存じでしたか? 2011年5月20日金曜日 15:25

 5月で発表されるゴルフの世界ランキングでタイガー・ウッズが、ついにベスト10から陥落し、11位になることが決まりました。石川遼も50位をオーバーし、6月の全米オープン出場が危うい状態です。池田勇太も石川よりも3つぐらい下になるでしょう。この世界ランキングは世界各国で開催されているゴルフツアーの順位にポイントを付け、毎月一定のタイミングで集計して決められます。米国PGAツアー、ヨーロピアンツアー、ジャパンツアー、オーストラリアンツアー、アジアンツアーなどです。各トーナメントの順位によりポイント数が違い、メジャーをトップランクにして、トーナメントを格付けしているわけです。
 実はこのランキングは日本発の企画だったということをご存じでしょうか?今から20数年前のこと、記憶に残っている方もいらっしゃると思いますが、ソニーランキングというのがありました。世界のスポーツイベントのマネジメントを行っているIMGという会社があるのですが、その東京支社の方が、世界のゴルファーにランキングをつけ、表彰できないかな、という発想をしたのです。それでスポンサーとしてソニーに相談、了承をいただいて、ソニーランキングという名称とし、世界のゴルファーの表彰を行ったのです。それが次第に浸透し、アメリカのトーナメントで出場枠の基準にするには面白いということなり、さらに世界各国の強豪ゴルファー達が出場を目指すメジャートーナメントの出場基準に使われるようになったのです。つまりこのランキングの上位50位までのゴルファーには出場権を与える、という具合に、基準となっていったわけです。全米オープンなどは、やはり伝統がありますし、米国ツアーのシード選手及び米国国内での7予選会勝ち抜いた選手だけに出場権を与えていたのですが、世界各国のツアーに所属している選手にとって、この条件には対応しきれなくなり、出場規定をどうしたらいいか模索していた時期でもあったのです。もともと招待選手だけの大会のマスターズは、逆にこのランキングを受け入れやすい状況だったため、すぐ採用されたようです。不公平感もなく、わかりやすいということで今では世界各国で採用されています。これが日本発の企画だったというのも驚く方が多いのではないかと思います。

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