米国LPGAのメジャー、クラフトダイナショア開催コースは初めてアイランドグリーンを作ったコース 2011年4月7日木曜日 16:18
先週日本の有村智恵、そして宮里美香両選手が7位と健闘した米国LPGAのメジャー初戦、クラフトダイナショアの開催コースは、カリフォルニアの人気リゾート地パームスプリングスのミッションヒルズです。何を隠そう三平が、30年ほど前に、初めて見た米国のコースなのです。このコースの設計者はゴルフ設計界の鬼才と言われたデズモンド・ミュアヘッド。この時は彼にカートに乗せられ、18ホールを解説付きで案内してもらいました。パームスプリングスの都市開発の一環としてこのコースが開発され、米国の代表的な住宅とゴルフコースの融合施設です。このコースの開発していた時のパームスプリングの写真を見たのですが、周囲は広大な砂漠地帯。建物ひとつありませんでした。今や米国を代表する避寒地型リゾートで、この開発の後に米国中、世界中に住宅とゴルフコースの滞在型リゾートの開発が行われたのです。つまりデズモンド・ミュアヘッドそのものが今や世界中どこにでもある、住宅とゴルフ場融合リゾートの開発者だったわけです。
彼はこの後、世界中に200コース以上もの住宅ゴルフ場リゾートを作り上げました。
さらに彼は世界初のアイランドグリーン、つまり浮島型のグリーンをこのミッションヒルズの18番ホールで作ったのです。アイランドグリーンというと、トーナメント開催で有名となったピート・ダイ設計のフロリダ州TPCソーグラスの17番パー3が有名となり、世界初と言われましたが、世界初は、このミッションヒルズの18番ホールなのです。いつもミュアヘッドと話すと「俺が最初だ」と文句を言っていました。パー4ながら、最後のアイランドグリーンで、過去幾度となくドラマが生まれました。
三平はこのコースに魅入られ、ゴルフコースのプロデュースの世界にのめりこんでいった、と言っても過言ではありません。水と緑の芝、周囲の住宅、そして遠景に見えるカリフォルニアの山々との対比が素晴らしい世界を作っています。日本にこういうコースを作りたいと本気で思いました。
ですからこのコースと今週のマスターズの開催コースだけが、コースを変えない、つまり毎年同じコースで開催されるメジャートーナメントなのです。それだけ魅力がいっぱいのコースなのです。
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