いよいよ全英オープンが始まります 2010年7月15日木曜日 11:17



 今年で150年目を迎えた記念大会となった全英オープンが今日から始まります。また寝不足の日々になりますね。日本からはなんと9人が出場しているんです。石川遼、池田勇太を始め賞金ランキング上位の実力者が参加しています。新人の薗田もどんなゴルフを見せてくれるか楽しみです。
 1860年第1回大会がグラスゴー近郊のプレストウィックGCで開催されてから150年。日本はちょうど幕末で坂本龍馬が活躍していた時代です。龍馬が刀を差して京都の町を闊歩していたころ、スコットランドでは、クラブを振り回してボールを打ち、カップを狙っていたということになります。当時スコットランドでは、プロゴルファーという職種が生まれたばかりのころです。プロというのは、ゴルフがうまいのは当たり前なのですが、ボールを作れたり、クラブを作ったり、芝の管理ができたり、もちろんゴルフそのものを教えるに長けた人達のことをプロゴルファーと言いました。つまりゴルフのあらゆることに知識を持ち、教えることを業ができるエキスパートのことだったのです。それでそういうエキスパートの人達の中で誰が一番強いか、競い合う大会をやろうじゃないか、ということで始まったのが、今や全英オープンというメジャーの大会にまでなったこのトーナメントだったのです。それがアメリカに渡り、ゴルフというスポーツの栄華がはじまることになるわけですが、当時の龍馬は、こんなスポーツがあるなどという存在すらわからなかったでしょうから、時代の変遷というのはめまぐるしく変わるものだということがこのゴルフを見るだけでもわかります。
 日本選手出場者の中でうれしかったのは、宮本プロの出場です。彼は、「1998年のダンヒルカップ以来のセントアンドリュースです。」とコメントしていましたが、このダンヒルカップには三平もスタッフとして参加していました。そしてプロアマで宮本プロとこのセントアンドリュースオールドコースを一緒にラウンドしたのです。初めての会話でしたが、なかなかのナイスガイでした。飛距離も素晴らしく、その後の活躍は皆さんのほうが詳しいと思います。その際彼が心配していたのは、彼のショットが高く飛ぶことでした。やはり風の影響を受けやすいのでこれをどう克服するか、というのが課題だと言ってました。石川遼も同じ悩みがあると思います。またグリーンがダブルグリーンなので、2000平米ぐらいの面積があります。米国のグリーンほどアンジュレーションがない分、慣れれば何とか克服できると思いますが、硬さにどれだけ早くなれるか、ですね。
 各選手念入りに練習ラウンドを終え、どのような対策を練って挑むのか、今日からの本戦が楽しみです。

ラベル: