偉大なゴルファーの名言レッスンコーナー その53 2012年9月22日土曜日 12:36

『コースの味わい方も知らない者が、パーだ、ボギーだとおこがましい限り。ワインの味が判らないやつほど泥酔して大言壮語するのに似ている』
                           ヘンリー・ロングハースト(1909~1978)
ロングハーストはケンブリッジ大学でゴルフ部主将をつとめ、ジャーナリストを経てゴルフ評論家になった人です。その評論は機知と諧謔を含んで、平凡な試合でも彼が語っただけで名勝負になったといわれたほど。イギリスでも1、2位を争うゴルフ評論家です。アマチュアイズムの権化でもあったロングハーストは、純化したゴルフを求めました。冒頭の「言葉」はワインを日本酒に換えれば、現在の日本でも通用しますね。慎み深く、虚心坦懐にプレーすることこそ、ゴルフの品位だと言ってるわけです。

閑話休題 2012年9月18日火曜日 17:17

 最近ボギー三平は、とてつもない忙しさに巻き込まれています。忙中閑あり、などとも言えない、久々の忙しさです。それは世界デフゴルフ選手権の準備作業です。
 世界の13か国から、100人弱のデフのゴルファーが、デフ世界一の座を争う大会です。10月9日から4日間、開催され、その大会プロデューサーとトーナメントディレクターを仰せつかったのです。
 各国からの問い合わせのメールから、ホテル予約のメール、コース説明、メディア受付まで、さらにプログラム作成、スコアボード作成、フラッグ、ティーマークまで、準備します。
 また選手は日本という観光立国に来ること自体楽しみにしていて、早い人で、2週間前に日本にやってきます。また大会会長、理事などは、会議があるため1週間前に入り、今後の世界選手権のルールや大会の進め方など、様々な討議を行います。そのセッティングや会長の接待なども三平の仕事です。
  そして肝心なゴルフコースのコースセッティングも重要な仕事です。スタッフ、ボランティアなどの役割分担もあります。そんな事情ですので、このNice On を書けない状態が続いていました。その間、宮里美香の米国ツアー初優勝や有村智恵のメジャー優勝、池田勇太が奇怪なプレーオフで負けた件など一杯書かないといけないことがありました。夜も家に帰ったらバタンキューの毎日。さらに血圧が高くなり、医者の叱られてしまいました。薬を飲み飲み、出張を追われ、パソコンに向かう毎日です。
 そんな状態ですので、大変申し訳ないのですが、必ずや時間を見つけ、書く努力をしますので、もうちょっとお待ちください。お詫びの巻でした。

 

偉大なゴルファーの名言レッスンコーナーその52 2012年9月11日火曜日 18:32

『どんなセッティングだろうが、全選手にとって条件は同じ。気象の不公平は、それがゴルフなんだ 』
                                トニー・ジャクリン(1994~)

1960年代は米国台頭の時代でした。メジャーはほとんどが米国勢が獲っていました。ところが1969年、全英オープンに勝ち、母国へ凱旋したのはトニー・ジャクリンでした。返す刀で今度は全米オープンも制覇して、ゴルフ本場の国民の溜飲を下げさせたのです。そのジャクリンが、トーナメントを開催するコースのセッティングへの意見をきかれて答えたのが冒頭の言葉です。メジャーにおいては難しすぎるセッテイングに不満だ出がちですが、ジャクリンは母国のリンクスが頭にあったのでしょう。リンクスでは「不公平がゴルフの公平なのだ」とよく言われます。ゴルフの本質を語った言葉、プラコンであってもその精神は全く同じなのです。