偉大なゴルファーの名言レッスンコーナー その51 2012年8月21日火曜日 11:22

『ショットを狂わすのはそのメカニズムではなく、自分のリズムの崩れである』
                                デビッド・グラハム(1964~)
グラハムは全米プロ、全米オープンを制した強豪ですが、スイングのメカニズムを追求したというより、「こころ」の在り方を重要視したプロとして知られています。ゴルフでのスキルはむろんですが、ツアーで生き抜くためには、タフな精神力が必要で、それがスキル以上のものを引き出してくれるものだと喝破したわけです。彼が1994年に著した『メンタル・タフネス・トレーニング・フォア・ゴルフ』にはスイングのことには一切触れられず、メンタルがゴルフにどう影響するかしか書かれていません。どんな素晴らしいスイングを持っていても、強い精神力がなければ活かせないと、グラハムはいってるわけです。

やはり気になる日本人ゴルファーの体力 2012年8月16日木曜日 16:21

 ロンドンオリンピックで、世界のトッププロの活躍や日本のメダリストの戦いぶりを見ていると、どの選手もすごい迫力でしたね。感動と興奮で元気をいただきました。
 そんな中、オリンピックを見ながら、ある二人の日本人プロゴルファーの言葉が気になっていました。オリンピックで活躍したメダリストたちと、日本人ゴルファーの体力についてのコメントです。つまりメダルを取るような選手は、体力に自信を持って試合に臨んでいたような気がしますし、歩く姿を見るだけで、体力には自信があるな、と感じさせます。たとえばレスリングの伊調選手などは、戦う前からこれは勝つな、と感じさせます。体つき、落ち着いた仕草、豊富な練習量と強靭な筋力、持久力を感じさせるのです。体操の内村選手も圧倒的な体力を感じさせました。一方同時期に開催された全米プロゴルフ選手権に出場していた日本の各選手を見ていると、何となく頼りないのです。なでしこチームの面々を見ていても、90分走りっぱなしでしたし、すごい持久力だなと感じさせました。一方の日本代表のゴルファーには、この力強さを感じないのです。2日目を過ぎたあたりから急に崩れます。また18ホール中、後半9ホールのスコアが最悪です。今更ながら日本人ゴルファーが最近海外のトーナメントで勝てない理由はこれじゃないか、と感じたのです。
 そんな時に青木功プロの言葉を思い出しました。『心・技・体って言葉あるけど、逆だよな、体・技・心だよな。だって充実した体力がなければ、技にも自信がないし、心も不安になるよ。体力が有れば、自信を持って技を出せるし、落ち着いた気持ちで戦えるよな。』としみじみ言っていたのを思い出したのです。ちょうどシニアツアーに入って何年か経ち、体力が落ちてきたことを気にし始めたころです。横で聞いていた三平は、黙ってうなずくしかない、言葉でした。
 また羽川豊プロに、どうして韓国人プロは強いんだろう?と聞いた時の答えが、『やはり様々な局面を迎えても対応できるだけの体力、精神力が日本のプロより優っているような気がする、だからピンチになった時でも身体が踏ん張れるんだよね。』ということでした。この二人のプロは、もともと強靭な体力の持ち主で、さらに過酷なトレーニングを積んで、一時代を築いたプロです。この二人の言葉には説得力があります。
 やはり日本人ゴルファーが世界で勝つには、ゴルフ以前に、強靭な体力を付けることが急務のような気がするのですが、皆さんどう思いますか?オリンピックを見ながら、このことが、頭から離れなかった三平でした。

偉大なゴルファーの名言レッスンコーナー その50 2012年8月1日水曜日 17:52

『ゴルファーの練習方法は4種類ある。すなわち①むやみに練習する者、②賢明な練習をする者、③愚かな練習をする者、④全然練習をしない者の4つ。』
                         バーナード・ダーウィン(1876~1961)
バーナードはあの『進化論』チャールズ・ダーウィンの孫で、世界最高のゴルフエッセイストといわれた人です。さすがにゴルファーの生態をみごとに分類しています。もちろん②がベストでしょうが、ワーストは③、それに次ぐのは①です。この③と①が結合した日にゃ最悪、進化どころか、退化してしまうでしょう。なぜなら誤ったこと、つまり下手を固めるという状態で、この期間が長ければ長いほどダッファーの座は一生、約束されたも同然です。さて、あなたはどのタイプでしょうか?