コースは難しくすべきか、簡単にすべきか、 2012年6月22日金曜日 17:03
先週の全米オープンの興奮が未だおさまらないのは、私だけでしょうか?あのいかにも難しいコースセッティングのオリンピックゴルフクラブで演じられた名勝負。ちょっとのミスや判断間違いを犯したヒューリックが優勝を逃がし、ステディーなゴルフを心がけ、常に冷静な心でプレーしたウエブ・シンプソンの頭上に栄冠が輝く、という試合を見ていたゴルフファンも納得しながらも、うーんとうなるしかない結果だったと思います。
試合終了した直後、三平のところにあるゴルフ場のオーナーから電話がかかってきたのですが、「全米オープンを見ていたんだけど、えらく難しいセッテイングだったね、見ている方は興奮したけど、ああいうコースをどう思いますか?私はああいうコースこそ経営したいと思うけど、お客さんは入らないだろうね?どうだろう?」
というものでした。三平の答えとしては、「00さん、両方経営したらどうですか?両方必要ですよ、日本には。オリンピックのような欧米の難しいトーナメントコースがないから日本のプロは土壇場で負けるんです。女子プロの7連敗を見ていれば一目瞭然でしょう。簡単なコースでやればやるほど欧米で戦ってきたプロには簡単にしかみえないでしょう。だから、難しいトーナメントコースと様々な年代のゴルファーに楽しんでもらえるカジュアルなコースの2つ経営しましょうよ。」
1コースの中で、ティーの位置によって、難しくもなったり、優しくもなったりするコースコンセプトもあるが、当初からそのために設計したコースならいいが、なかなかそうもいかないでしょう。ただ2オンできるパー5が2つ、絶対にできないパー5が2つ、というようなバランスもあるでしょうが、徹底した難しさのトーナメントコースというのも日本には、必要だと思います。それを知っている経営者が経営しないと、いつのまにかバンカーがいくつか消えたりすることもあったりするのが、日本のコースですから、そこが問題ですけどね。
でも全米オープンのような興奮する試合もいつかは日本で見てみてみたい、と思うのは、三平だけではないように思いますが、皆さんいかがでしょうか?