偉大なプレーヤーの名言レッスンコーナー その64 2013年3月23日土曜日 13:01

『もし人間の本質が知りたければ、ゴルフで5ドルのナッソー(賭け)をしてみることだ。本当の姿が瞬時に見えるだろう。』
                             グラントランド・ライス(1888~1954)
ゴルフで人間性が露見するとはよくいわれます。それに“賭け事”が加わると、さらに人間の欲望といった裏側が透けてみえるというのです。ライスはその時代の最も優れたスポーツライターで、後半生はゴルフにしぼってエスプリとアイロニーに満ちたエッセイを数多く残しています。この「言葉」の続きも秀逸です。「ゴルフは相手の人柄ばかりか、自分の隠された性格まで見抜く力を与えてくれる」「ラウンド後、シャワーを浴びてグラスを傾け、スコアカードを広げて計算が始まると、人は自分以外の何者にもなれない」。三平もこれらの「言葉」に初めて接した時にはなるほど!とハタと膝を打ったものでした。

偉大なゴルファーの名言レッスンコーナー その63 2013年3月11日月曜日 10:24

『日本人のアイアン下手な原因は練習マット、高麗芝、そして飛距離偏重主義にある』
                               デビッド・レッドベター(1952~)
プロを教える「世界一のティーチィング・プロ」として、1997年来日した時の「言葉」です。レッドベター・ブームは凄まじく、レッスン受けるのに半年待ち、フィは200万円といわれていました。その彼が日本人ゴルファーの印象を語る過程で飛び出した「言葉」でした。練習マットではクラブヘッドが滑ってくれるので、ダフっても球は飛び、アイアンの生命線であるダウンブロー打法がつくりにくくなるということでした。日本特有の高麗芝もボールが芝の上に浮くので同じことがいえると。またドライバーばかり練習しているので、身長の割りには飛ばし屋が多いのだが、しかしコースにはパー5は4つしかなく、ドライバーでのアドバンテージより、グリーンへ乗せるアイアンショットのほうが大事だと合理的説明をしたわけです。なるほどとうなづいたアマチュアも多かったことでしょう。