偉大なプレーヤーの名言レッスンコーナー その62 2013年2月20日水曜日 17:26

『自分のスイングが完成したと思うことがあるが、翌日には私の帽子さえ打つことが出来なくなったりする。ゴルフはまことに難しい。』
                          ジャック・ニクラウス(1940~)
 これは誰の『言葉』かといいますと、帝王と呼ばれ、メジャー18勝の記録は未だ破られていないニクラウスの全盛時のものです。「20世紀最高のアスリート」に選ばれたニクラウスがゴルフは解らないといってるわけです。よくアマチュアーで「解った!」とか「開眼した!」とか叫ぶ人がいますが、これはかなりおこがましいことです。ゴルフは一寸先は闇、どこで何が起こるか予測不能なのです。スイングつくりにおいてもラウンドでも、虚心坦懐、謙虚にして解ることがちょっとは見えてくるはずだと、帝王は諭してくれているのです。

偉大なプレーヤーの名言レッスンコーナー その61 2013年2月8日金曜日 18:05

『テークバックが大きい人にパットの上手い人はいない。パット名人は例外なくテークバックが必要最低限に小さい。』
                           ジーン・サラゼン(1902~1999)

三平は、米国フロリダ州にあったサラゼン翁の自宅にまでお邪魔して、様々な名言をきかせてもらう栄誉に恵まれました。これも翁の若い頃の名言だといえるでしょう。テークバックが大き過ぎるとインパクトで微妙に力加減を調節しなければならなくなり、タイミングがとりにくくなるというのがその理由でした。小さければインパクトでの加減調節が不要になり、常に同じリズムで打つことができるということです。これは若い時、ライバルであり、僚友でもあったボビー・ジョーンズを見て――他のショットは完璧なのにパットにだけ難がある――感じたといってました。テークバックが大きくてもカンの鋭い若い時分は通用するが、加齢すると・・・。ジョーンズが早く引退したのもここに起因していたと、サラゼンは見ていたのです。