偉大なゴルファーの名言レッスンコーナー その45 2012年5月17日木曜日 18:04

『ボールをカップにジャストタッチで転がせば、入り口はカップの前後左右に4つあるのだ。』
ボビージョーンズ(1902~1971)

球聖と謳われたボビーも勝てない時代があった。それは短気のため、怒りでゲームをこわすことと、パットでの不調。短気は「ゴルフは相手と闘うのではない。パーおじさん(コースのパーを擬人化)と闘うのだ」で克服した。そしてパットでは方向よりも距離感に重きをおいて、成功に導いた。カップの向こう側にぶつけるくらいの強さは、ラインを直線的にねらえるが、入り口は正面からのひとつだけ。カップちょうどに打てば、正面、後方、左右と4つも入り口があるといわけだ。

偉大なゴルファーの名言レッスンコーナー その44 2012年5月9日水曜日 17:10

『ミスターに高い球の打ち方を教わりにいった。そして私はオークモントを制した。』
ラリー・ネルソン(1947~)
ネルソンは飛行機の製図技師からプロゴルファーへ転進した変り種。1983年には全米オープンを制しましたが、この話はその開催前のことです。開催コースはオークモントCC、高い球筋でピンの真上から攻めないと攻略できないと言われていました。そこで、彼は「ミスター」こと、ベン・ホーガンに高い球の打ち方を教わりに行ったのです。ホーガンは風の強いテキサス育ちで、低い球を操る名手として知られていましたが、いや高い球も自由自在。稀代のショットメーカーといわれ、プロ達の教祖的存在でした。その時、ホーガンは「ダウンで左手首を甲側に折ること。ロフトが増えて自然に高弾道の球が打てる」と実演して見せたそうです。まさに名手は名手を知る!ですね。ネルソンは“目からウロコ”もので、みごと難関オークモントをねじ伏せたのです。